2023.12.24
2023/12/25 リゾートトラスト伏見社長が馳浩石川県知事に進出表明
会員制リゾートクラブ、ゴルフ場運営等のリゾートトラスト㈱(伏見有貴社長、名古屋市)は、ゴルフ倶楽部金沢リンクス(18ホール、金沢市)に会員制ホテルを建設する計画で8月29日、伏見社長らが石川県庁(金沢市)に馳浩知事を訪ね、同ゴルフ場に会員制リゾートホテルを建設し、石川県へ進出することを表明した。
リゾートトラスト側では同日、県と開発用地の取得に関する契約を締結したとしているが、ホテルに関しての開発計画の詳細は未定として細かな発表を行ってはいない。県側に示した概略として報道されたのは、先に報じた通りに現在のクラブハウスを取り壊し、その跡地に13~14階建てで全室から日本海のオーシャンビューを望めるスイートルームタイプの120室を備える。会員権の募集価格は600万円~2500万円を想定しているとしている。
同事業にあたって、リゾートトラストは、ゴルフ倶楽部金沢リンクスを経営する大浜リゾート開発㈱(金沢市)の株式の過半数(51%とも)を取得するとみられている。
伏見社長は馳知事との会合で同社の顧客には東京、名古屋、大阪の三大都市圏が多く、アンケートでも金沢を望む声が多かったと説明している。
なお、リゾートトラストはホテル建設の詳細は上記通り未定としているが、「地域の歴史、現在に至るまでの経緯を大切にしながら、今後、地域連携・協調に配慮して計画を進め、全国からお客様にお越しいただける複合リゾートとしたいと考えております」と表明。今年5月に発表したグループの中期経営計画「Sustainable Connect~To Wellbeing~」の達成に向け、各事業における施策を引き続き推進していくという。
ちなみにグループの事業の方向性は会員増×利用増による成長モデルに加え、顧客と人財が社会価値を創るサステナブルモデルへと指向している。同中期経営計画の数値目標では年10%平均の成長を企図。2030年までの国内年代別金融資産推移予測をもとに、社会で求められるニーズを考察すると、50代(団塊ジュニアが移行)と60代、80代(親世代)で特に著しい増加が想定されるという。そして、同社グループの平均入会年齢である50代~その親世代まで一生涯を通じてのウェルビーイングや資産の有効活用、終末医療や看取りなど、求められるサービスの幅やマーケット規模が拡大すると考えられるという。