2023.12.29
2023/12/29 7月家計調査、ゴルフプレー消費は暑さに負けず好調
総務省統計局がまとめた2023年7月の「家計調査」(家計収支編)によると、同月の二人以上世帯の世帯収入(勤労者世帯)は前年同月に比べ実質6・6%減少(10カ月連続減少、名目3・0%減少=3カ月連続減少)となり、消費支出も実質5・0%減少(5カ月連続減少、名目1・3%減少=4カ月連続減少)とコロナ後の回復も遠のき、実収入や消費面でも陰りが続いている。
一方、7月のゴルフ関係消費支出(二人以上世帯)は、ゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり15回(前年同月12回)で25・0%の増加、1世帯当たり支出平均は916円(890円)で20・8%増と、再び高次元の増加基調に戻った。頻度は7カ月連続増加、プレー支出は12カ月連続の増加となっている。
プレー消費支出を年代別に見ると、60代は1890円(1203円)で前年同月比では57・1%増であり、70歳以上1083円(890円)で21・7%増、50代628円(864円)27・3%減、40代364円(250円)45・6%増、29歳以下199円(0円)、30代101円(164円)で38・4%減となり、50代と30歳以外は増加した。7月は梅雨明けが遅れたものの全国的に暑い晴れの日が多く、その分、プレー消費が多かったようで、70歳以上でも消費面は非常に元気だった。
1~7月のプレー消費支出を計算すると、29歳以下で212・1%増、50代で57・8%増、消費支出最大の60代も56・9%増と異次元の消費増を記録し、全年代で大幅な増加となるなど、家計平均の消費が落ち込む中で際立って好調だ。
一方、ゴルフ用具への消費に関しては、購入頻度は100世帯当たり1回(1回)で前年同期と同、1世帯当たり支出平均は70円(99円)で29・3%減となり、今年は1、2、4、6月を合わせ5カ月目のマイナスとなった。
年代別では70歳以上117円(191円)で38・7%減だがトップ、60代69円(42円)で64・3%増、50代66円(85円)で22・4%減、40代22円(56円)で60・7%減、30代12円(23円)で47・8%減、29歳以下0円(0円)と60代以外はどの年代も低調だった。1~7月の頻度は8回で変わらないが、支出額は806円で前年同期の717円からは12・4%増加している。消費が旺盛だったのは50代1399円で前年同期比114・9%増、次に60代1161円で7・9%減、以下、40代1009円で42・5%増、30代270円で34・3%増、29歳以下は199円で前年同期0から急浮上した。
ゴルフ用具への支出は、今年プレー回数の少ない年代で消費が比較的多かったが7月は主力の60代が用具支出で一番伸びたものの他の年代は軒並みマイナス。何故か7月にゴルフ用具の支出が増える70歳以上も前年同月には及ばなかった。