2024.01.05
2024/1/5 韓国の高額会員権、億カン、プレー代はいくら?
千葉県の某ゴルフ場が韓国系で高額会員権と年会費、月会費制で話題になり、韓国のゴルフ会員権は今、どの位か話題になることがある。日本ではバブル当時、1億円を超える高額会員権のゴルフ場も続出したが、今は韓国でも日本円換算で〝億カン〟の会員権が多数あるようだ。
韓国ゴルフ場経営協会(KGBA)が毎月発行する会報(CLUB HOUSE)では韓国内の128ゴルフ場185種類(1ゴルフ場当たり1~5種類)の会員権相場(8月1日段階)が万ウォンの単位で掲載されており、700万ウォン(平日会員相当)と1300万ウォン(正会員相当)の18ホールゴルフ場が最も安く、23億ウォン(正会員相当)の18ホールゴルフ場が最も高かった。10億ウォンは現在の為替相場で1億1304万円になるので、23億ウォンだと約2・6億円となる。
10億ウォンを超えたのは7ゴルフ場もあり、日本円でも〝億カン〟の評価になる。
23億ウォンの相場で掲載されたゴルフ場は、日本語では南部CCと訳される。韓国でゴルフ会員権を紹介している方の説明では1991年に開場し、ソウル南部の京畿道龍仁市に位置し、コースは日本の丘陵・林間コースのように2グリーン。コース設計は韓国の方のようだ。開場以来、会員中心の厳格な運営をしてきたようで会員数が200名弱と少なく、年間取引も1件あるかないかという。プレー代は会員のグリーンフィが平日9万ウォン、週末10万ウォンで、非会員は平日26万ウォン、週末32万ウォン。その他、カートフィ12万ウォン、キャディフィ15万ウォンとなっており、非会員が週末プレーすると考えると60万ウォンとなり、さすがに高すぎて、会員の利用が中心となるらしい。
実は、この南部CCは昨年25億ウォンまで上がり、今年春先で18億ウォンまで下がったらしいが、また回復して1位奪還したとも説明されている。京畿道龍仁の南村が19・7億ウォン、今年春先に1位になった京畿道光州のイーストバレイが19億ウォンだった。
この1~3位は毎月のように順位が入れ替わっているようだ。韓国では税金面で恩恵のある大衆パブリックゴルフ場にプレー料金の引下げ指導があったが、海外渡航規制の緩和や梅雨や猛暑の天候不順もあり、入場者数が減少した地域もあったようで、値上げするところもあれば値下がりするところもあるそうだ。
そうした中、日本の名門ゴルフ場と済州島のゴルフ場が破格で利用できるという会員権が話題になっている。
韓国系の企業家が所有するメイフラワーGC(栃木)と能登CC(石川)でプラチナ会員は990万ウォンで正会員1人、指定会員1人、同伴人も割引を受けられ、無記名式で1980万ウォンのサファイア会員も募集しているという。募集口数は少ないようだが、何よりお得な料金(メイフラワーは平日食事代付き5050円=約4万5831ウォン)で、しかも韓国内の提携ゴルフ場や済州島のゴルフ場も割引で利用できることから、コストパフォーマンスが最高と評価されているらしい。この日本の2ゴルフ場は日本の上位100位以内にランクされる名門とし、能登CCは日本シニアオープン開催ゴルフ場であることも紹介されている。
日本のゴルフ場にとっては相場並みでも、韓国との為替やゴルフ事情を考えると、韓国の方にとってはやはり魅力的に映るようだ。