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2024.01.24
2024/1/24  東日本支配人会、上半期ゴルフ場従業員労災件数は減少

東日本ゴルフ場支配人会連合会は、9月28日にAP東京八重洲の会議室にて労働安全衛生委員会(岡本豊委員長)を開いた。
今年第1期(1〜3月)の労働災害発生件数は96件で前年比17件減、30日以上の重大事故は34件で8件減。発生件数の項目別ではすべり・転倒が23件で68%を占め最多で、常に60%超えているような状態だという。次に多いのが飛来・落下3件、挟まれ3件、その他2件。職種別ではキャディが18件で全体の48%、コース管理7件で23%、その他が9件29%。第2期(4〜6月)の労災発生件数は94件で前年比38件減、30日以上の重大事故は29件で16件減。発生件数の項目別ではすべり・転倒が16件で55%を占め最多、次に無理な動作3件、飛来・落下等。職種別ではキャディが14件で全体の48%、コース管理11件で1件増、その他4件。1〜2期を合わせると件数は190件となり前年同期比55件、率にして22・4%減となり、大幅に減少となった。

各支配人からの報告では、東京都の同じブラインドホールで、キャディさんが先に出て待機しているホールで同じ打球事故が発生して職場への注意喚起が行われたことや雪国では今年は降雪が少なく雪かき作業中の転倒事故が少なかったことも要因の一つとなったこと、長野県ではチェーンソーの特別教育を4カ所に分けて行う報告もあった。
期中ではないが本紙6963号既報通り7月に北海道で乗用グリーンセアの下敷きになった死亡事故が発生。推測では右カーブを曲がり切れず路肩に乗り上げて、その反動で機械が横転し、運転者の頭部が機械の下敷きとなったとみられるという。委員長はヘルメットとシートベルト、あとアームがあれば下敷きになるのが防げるとして、作業前の注意喚起、確認を呼び掛けた。北海道では5年前にも同じ車種で同様の事故が起こったという。
一方で9月に道内のゴルフ場従業員がグループのスキー場で下刈りの作業をしていて死亡した事例の報告もあった。
なお、今年7月にプレーヤーが熱中症で亡くなる事故が起きたこともあり、東日本の支配人会では熱中症対策の聞き取り調査を行う。ファン付きベストやドリンクの支給、カートに扇風機を付けたりの対策、暑さ指数(WBGT)での対応をまとめる考えだ。

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「ゴルフ特信」第6995号より一部抜粋

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