一人でも多くのゴルファーを育てたいと様々な施策を実行している有馬カンツリー倶楽部（18ホール、兵庫県三田市、経営＝新有馬開発㈱、谷光高代表取締役）は12月２日に、「ビギナーズ・プラン～初心者ゴルフ体験～のご紹介」のお知らせをホームページにて掲載し、平日中心に午後２時以降等の90分間をプレーできるプランを発表した。
〝このプランを利用して友人と、家族と、同僚とはじめてのゴルフ体験を、本物のゴルフコースで思いっ切り楽しんでもらいたい。そんな思いのもと、ゴルフ初心者の方でも気兼ねなくゴルフ場でラウンドできるプランをご用意しました。〟と案内。〝スタート時間は、後半スタートが終了した14時以降の開始で、後続組に迷惑をかける心配もなく、自分たちのペースでゆっくりプレーできます。さらに18ホールプレー、９ホールプレーといった縛りもなく、90分間プレーし放題です。ぜひ、ゴルフを始めたい方や最近興味のある方に、ゴルフ場デビュー体験を〟と提案している。

対象期間は火曜定休日以外の平日で、空き状況により土日祝も可能。対象者は初心者ゴルファー（ゴルフ場ラウンド経験０回の方大歓迎）で、条件は１組につき最低１人、ゴルフの基本的なルールやマナーを理解している方が同伴すること（エチケットリーダー制）、それに１組は２～４名であることとなる。プランは、ラウンドプレー90分の時間制限（事前予約制）。特典としてラウンド前練習場コイン１枚サービス、レンタルクラブ無料（ミニセット）。スタート時間は一般組の後半がスタート終了後、原則として午後２時～３時。料金はメンバー２０００円、ビジター４０００円。
時間制限なのでホール数消化の保証はないわけだが、ゴルフ場としても〝空き時間〟を有効活用して、初心者育成、新たな練習プランの提案ができることになる。

同ＣＣは地域の子どもたちにゴルフ体験を提供するファースト・ティを月２回実施。大学ゴルフ授業との連携の「Ｇちゃれ」、近隣高校３年生の選択授業に練習施設等を提供、兵庫県の「トライやる・ウィーク」という中学２年生を対象とした１週間の体験学習制度では午後にゴルフが練習できるメニューで抽選になる人気となるなど、地域のより多くの人達を受け入れる機会を増やしている。
そして、今回初心者ゴルファー対象のプランを導入したもの。谷光高社長はコロナ禍で大学院にも通い、ＭＢＡ（経営学管理修士）を取得。地域住民や観光客に対して積極的に「ゴルフ体験」の場を提供していく「体験型観光プログラム」はゴルフ場の新たな事業領域として「ホワイトスペース」へ進出するビジネスモデルになりうると論文にて考察している。つまり短時間のメニューになることで地域を周遊するアクティビティの一つとなり、地域の観光に寄与できる可能性を提案している。
ちなみに、ゴルフ場の通常営業も例えば時間制精算にするとスロープレーや従業員のオーバーワーク問題も解消するきっかけになるかも知れない。

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「ゴルフ特信」第７０２７号より一部抜粋