2024.04.20
2024/4/19 群馬県営の板倉ゴルフ場、クラブハウス改築の概要関連
群馬県企業局が板倉ゴルフ場(18ホール、群馬県邑楽郡、指定管理者=東急リゾーツ&ステイ㈱)のクラブハウスについて、基本実施設計の概要を明らかにしたことが地元の上毛新聞の報道でわかった。
それによると木造2階建てで、県産材を使用。延べ床面積は確定していないものの、女性用パウダールームや屋上テラスを新設する他、浴室やロッカールームを拡充。仮設のクラブハウスを建て、営業は継続する方針のようだ。
現在のクラブハウスは開場した1984(昭和54)年に完成。鉄骨2階建てで、延べ床面積は約1100平方メートル。建物の躯体に問題があるとして、改修ではなく改築する方針を示していたという。2025年度リニューアル開業を目指すこととなっている。
令和4年3月の群馬県営ゴルフ場事業あり方検討委員会報告書では、板倉ゴルフ場について、クラブハウスの老朽化でボイラーや空調関係機器の故障が頻発し、建物内部にある給排水管が特に劣化している状況やクラブハウス内の浴室やロッカールーム等が狭いことも指摘していた。
ちなみに県企業局では、令和3年度から群馬県営ゴルフ場事業あり方検討委員会を設置し、アンケート調査等も実施して報告書を提出。クラブハウスについては高額にならない簡素なものを提案していた。
そして昨年6月に最終的な群馬県営ゴルフ場事業運営方針を策定した。県営ゴルフ場は1971年の設置以来、県民福祉の向上に寄与(県民の健康増進、河川敷の荒廃防止、地域経済への貢献などを通じて県民福祉の向上に寄与。また、指定管理者制度導入により、民間のノウハウを活かし良好なサービスの提供と効率的な運営を実施)したとし、持続的な事業運営に取り組んでいくとした。利用者アンケートで県民ゴルフ場が必要と回答したのは97%を占めた。
運営の方向性は、指定管理者の創意工夫を促し、広く県民が気軽にゴルフを楽しめる場を提供することとし、①ゴルフを始めやすく続けやすい環境づくりとして、利用者誰もが気持ち良くプレーできるよう、効果的なマナーやエチケットの啓発を検討。レベルに応じたティーイングエリアの整備、短時間で手頃な料金のプレースタイルの拡充、初心者向けの情報提供の充実等を検討(距離の短いティー、ハーフラウンド、スルーDay、初心者向けウェブページ[服装、マナー&エチケット、来場から退場までの流れ]など)等を挙げ、あり方検討委員会からはドレスコードの撤廃(ゴルフを始めやすい環境を提供)、ジュニア育成、女性、初心者、高齢者へのゴルフ継続支援、料金設定見直しの提案があったとしている。