一季出版株式会社

2024.04.30
2024/4/30 日本企業経営の海外ゴルフ場、既設のみ51コースに

2023年12月初旬に調査した日本企業経営の海外ゴルフ場は、既設のみで51コースを数えた。
日本企業経営の海外ゴルフ場は、1988(昭和63)年に調査を開始した当初は既設のみ58コースだったが、90(平成2)年に150コース(既設115コース、建設中35コース)と2年前から3倍に増加、95(平成7年)には269コース(既設243コース、建設中26コース)まで達した。その後はバブル崩壊の影響を受け、既設ゴルフ場、建設中ゴルフ場からの売却、撤退が本格化し、2005(平成17)年に95コース(既設91コース、建設中4コース)と100コースを切り、14(平成26)年には既設が50コースを割った。20(令和2)年に既設38コースと同調査開始以来最小を記録したものの、翌21(令和3)年に日本国内で9コースを経営するエイチ・ジェイが米国で17ゴルフ場を取得していることが判明し26年振りの増加で52コースまで回復。22(令和4)年に売却・撤退で2コース減少したが今回調査で1コース増え2年振りの増加となっている。

今回調査で増加した1コースはザ・メダリオンクラブ(27ホール、米国オハイオ州)、ジャック・ニクラスIIがコース設計した27ホールのゴルフ場だ。
昨年9月1日にサン・ベルグラビアCC額田コースで経営交代があり(ゴルフ場名称は経営交代を機にザ・メダリオンクラブ岡崎コースと変更)、同ゴルフ場のブログで新経営会社であるメダリオン・ジャパンリゾート㈱(大阪)はグループとして岐阜県のゴルフ場とザ・メダリオンクラブを経営しているなどの報告があり判明したものだ。
また、日本企業経営の海外ゴルフ場で日本国内において会員募集を実施しているのは、前回調査と同様に、㈱横浜国際ゴルフ倶楽部関連のバンラカットC(18ホール、タイ・サムットプラカーン県)と、平川商事グループのホアカレイCC(同、ハワイ州オアフ島)の2コースとなっている。

日本国内では新型コロナウイルス感染症が5類移行し、それ以降コロナ前の活況を取り戻しつつある。そんな中で、海外でゴルフする日本国内のゴルファーが増えてきたかが気になるところ。そこで、リゾート地にあるゴルフ場を中心に日本国内の窓口(取材先)に聞くと、「円安の影響があって、日本からのお客様が思ったより戻っていないです」との答えがほとんどだった。

関連記事:2023/3/5 日本企業経営の海外ゴルフ場、2コース減の50コース

「ゴルフ特信」第7032号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら