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2024.06.11
2024/6/11 景気ウォッチャー調査1月、現状、先行きとも50以上

内閣府は8日、『景気ウォッチャー調査』の令和6年1月調査の結果を公表、景況感を示すDIが令和3年10月以来2年3カ月振りに現状判断、先行き判断とも標準の50以上となっていることがわかった。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(12月6地域)計10人(9人)で最高評価の〝良くなっている〟は1人(0人)、〝やや良くなっている〟は1人(0人)、〝変わらない〟は5人(5人)、〝やや悪くなっている〟は3人(3人)、〝悪くなっている〟は0人(1人)。現状判断DIを独自に算出すると、令和6年1月は50となり、前月の36・1に比べ13・9ポイント(以下、P)もの下落となった。2カ月前の令和5年11月のDIに回復している。
1月は、天候面では暖冬傾向で「施設への来場者数は前年比104・9%と好調」(南関東地区、経営者、良くなっている)、「寒波や雪によりクローズの日があったものの入場者数は順調に推移」(東海地域、支配人、やや良くなっている)と来客数の動きが良かった地域がある一方、中国地域では今年は暖冬といわれ、事前の予約状況では例年より良いペースで推移していたが「雨や積雪などによる直前のキャンセルが多く、例年を下回る予想」となり〝やや悪くなっている〟と判断している。〝変わらない〟と判断したウォッチャーは「オフシーズンの影響ともいえるが、他のレジャーに移っている可能性もある」(北関東地域、従業員)、「以前送付した優待券効果による来場はあるが、大きな変化はない」(甲信越地域、副支配人)、「地元や国内外からの予約が順調に推移しているものの、料金の値上げまでには至っていない」(九州地域、従業員)などと説明している。

『先行き判断』は6地域(12月6地域)計11人(11人)が回答。〝良くなる〟は2人(1人)、〝やや良くなる〟は3人(1人)、〝変わらない〟は3人(7人)、〝やや悪くなる〟2人(1人)、〝悪くなる〟は1人(1人)。令和6年1月の先行きDIは標準の56・8で、前年同月の50に比べ6・8P上昇した。3カ月連続の上昇だ。
先行きでは、4月以降のハイシーズンを控え、予約状況が良くなっていることから、ウォッチャーの約半数が〝良くなる〟〝やや良くなる〟と判断。もう半数のウォッチャーは原材料の価格高騰や人件費負担、価格転嫁の難しさなどといった経済情勢を理由に挙げているものの、DI算出でマイナスに作用する〝やや悪くなる〟〝悪くなる〟との判断が少なかった。

ちなみに、現状判断、先行判断のDIがともに50超となった令和3年10月(現状DI58・3、先行DI53・1)は、新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の解除、GO TOトラベルキャンペーンへの期待感が、好景況と判断した理由となっている。
なお、業種全般の令和6年1月DI(原数値)は現状が47・4で前月比3・5P下落(2カ月振り下落)、先行きが51・9で同3・3P上昇(9カ月振り上昇)となっている。

関連記事:2024/5/19 景気ウォッチャー調査12月、先行きDIが標準の50に

「ゴルフ特信」第7046号より一部抜粋

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