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2024.07.26
2024/7/26 ABINC認証を軽井沢72Gと川崎国際生田緑地G場が取得

一般社団法人・いきもの共生事業推進協議会は「いきもの共生事業所R認証(通称:ABINC=エイビンク)認証制度」にて生物多様性保全に取り組む工場、商業施設、集合住宅等の10施設を新たに認証したと発表した。「ゴルフ場版」も今回初めて2ゴルフ場が認証を取得した。
今回、「ゴルフ場版」として認証を取得した一つは軽井沢72ゴルフ(長野県北佐久郡、㈱西武・プリンスホテルズワールドワイド)で、〝『360°パノラマ・ゴルフリゾート』をテーマに6コース、108ホールの広大なプレイヤードをご用意。軽井沢の美しいロケーションの中、ゴルフの面白さのみならず、広大な緑地空間・そこに集ういきものたちの魅力も存分に感じて頂けるような、生物多様性に配慮したサステナブルなゴルフ場を目指します〟と紹介されている。

また川崎国際生田緑地ゴルフ場(神奈川県川崎市、東急リゾーツ&ステイ㈱、㈱石勝エクステリア)も「ゴルフ場版」として認証を取得。〝気軽に楽しめる伝統のゴルフコース。名匠・井上誠一氏による設計で1952年に開場。多摩丘陵の自然を活かし生田緑地の四季折々を提供する事で、 多くのゴルファーを魅了し続けています。 長年にわたる緑地管理による、「生き物の大切な里山」としてゴルフコースの新たな価値を育てていきたい〟と紹介された。
東急リゾーツ&ステイ㈱及び㈱石勝エクステリアでは、今回の発表を受けて、3月5日に認証取得したと公表。2013年から〝「川崎国際生田緑地ゴルフ場」の運営管理を開始して以降、敷地内の環境調査を実施。現状把握と課題を抽出した上で、中長期の維持管理計画を策定し、モニタリングを通した改善を恒常的に実施することで、持続可能な環境保全を目指してきました。その中で、有機肥料のみの使用や希少種保全のための刈り込み、計画的な樹木の剪定・伐採など、生物多様性に配慮したさまざまな取り組みが評価され、この度ゴルフ業界でのさきがけとして、認証を取得しました〟と報告。具体的には生物多様性に貢献する面積率は96・15%(生物多様性貢献面積57・75ha/敷地面積60・06ha×100)、環境省レッドリストで絶滅危惧種に指定されているホトケドジョウの生息確認、フェアウェイの維持管理に有機肥料のみを使用、ラフに自生するフデリンドウなどの希少種保全のため5月中旬以降に刈込、松枯れ病やナラ枯れ病により倒木の恐れがある樹木の早期剪定・伐採の実施等の取組みも紹介した。
川崎国際生田緑地ゴルフ場(東急リゾーツ&ステイ㈱、㈱石勝エクステリア)は、昨年8月にABINC認証「ゴルフ場版」のトライアル認証を取得していた。

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「ゴルフ特信」第7062号より一部抜粋

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