一季出版株式会社

2024.08.09
2024/8/9 スポーツ庁調査ローデータから性・年代別人口も推計

コース、練習場の参加者を含めた実質のゴルファー人口を推定するために、ローデータを活用し、性・年代別での推定人口を集計した。
「ゴルフ(コースでのラウンド)、以下コースと略」は参加率5・5%から参加人口519万人と推定され、「ゴルフ(練習場・シミュレーションゴルフ)、以下練習場と略」は参加率4・5%から424万人と推定された。そのうちコース、練習場とも参加したのは参加率4・1%で約387万人。コース参加者の75・5%が練習場にも参加していた。

この1年間にコースに参加していない練習場参加者は0・9%の84万人と推定され、コースあるいは練習場に参加した、この1年間のゴルファーは合わせて6・4%となる計算だが、ローデータから参加率を集計すると6・3%となることから、594万人(男性493万人、女性99万人)と推計した。ローデータでは一部年齢等を推定できないデータが0・1ポイントほどある計算で、今回の性・年代別での推定人口も参考値として、絶対視しないで捉えていただきたい。
このゴルファーの推計人口の年代別内訳は70代140万人、50代126万人、60代120万人となり、50代以上の3年代とも男性だけで100万人を超えた。前年と比べてゴルファー人口が増えたのは8・5%増の23万人となった女性70代、3・3%増の20万人となった女性50代のみで女性はこの2年代が人口でも1、2位だった。

ちなみに、2023(令和5)年と2022(令和4)年コース参加者の性・年代別ローデータをグラフにしてみると、男性は70歳がともに最多で70代前半が高水準、女性は23年が70歳と71歳が同数となるなど70代前半が高水準。次に男性は60歳と48歳、女性は61歳と62、53、29歳が僅差で続いた。前年と比べると男性の20代後半、30代半ば、60代、40代、70代で落ち込みが目立っていた。
今回は、運動・スポーツ全般の参加率が落ち込み、ゴルフ関係に限っては初・再開が増えたものの、継続者が大きく落ち込んだデータとなった。コロナ禍でゴルフ熱が高まった若者世代や対象人口の多い70代等のゴルフ離れが業界の課題となる。合わせて、50代女性が増えるなど団塊ジュニア世代が親の団塊の世代並みの人口ボリュームを形成できるかが近年中の課題となっている。

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「ゴルフ特信」第7067号より一部抜粋

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