2024.09.10
2024/9/10 韓国ゴルフ場数522コース、入場者数は5・7%減少
2023年の韓国ゴルフ場入場者数が3年振りに5000万人を下回ったことが明らかになった。
韓国ゴルフ場経営協会(KGBA)の調べによると、2023年12月末現在のゴルフ場数(6ホール以上)は522コース(軍が運営するコースを除く、1万351ホール=245ホール増加、18ホール換算575コース=14コース増)で、前年の514コースより8コース増、率では1・6%の増加となった。運営別では会員制が152コース、パブリック制が370コースで、会員制が前年より3コース減、パブリック制は11コース増となった。
これら522コースの2023年(1~12月)入場者数は4772万2660人で前年比286万723人減、率にして5・7%の減少となり2018年(0・1%減)以来、5年振りの減少となった。韓国では1998年に朴セリプロが2つのメジャーを制覇し、以来空前のゴルフブームが起きたと言われており、21世紀に入ってゴルフ場入場者数が1%以上減少したのは初めて。また韓国では会員制ゴルフ場への税金負担等もあって、2013年を境に会員制とパブリック制の数が逆転し、入場者数に陰りが見えたがコロナ禍で再び空前のゴルフブームが到来した後だけに、コロナ明けとともに海外旅行が復活し、ブームの反動により大きな減少となったものだ。
地域的にはソウルの首都圏はまだそれほどではないが周辺部、特に済州島では15%もの減少となった模様で、ベトナム、タイ、フィリピンなどの東南アジアや距離的にも近く料金の安い日本に多くゴルファーが流出したと見られている。このため首都圏を除く地域でのプレー料金割引も目立ってきているようだ。
もっとも、1施設当たり入場者数は9万1423人で前年比7・1%減、1ホール当たり入場者数は4610人で396人、7・9%減少したが、まだ高水準の入場者数を集めていることは違いない。
今回の発表を受けて韓国内のメディアでは、プレー代の高額化やシルバー世代の平均ラウンド数の減少などを指摘する報道もあった。