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2024.10.09
2024/10/9 支配人会調査23年ゴルフ場従業員数、5年振り前年比増

日本ゴルフ場支配人会連合会(東京都台東区)がまとめた2023年「労働災害実態調査」から、ゴルフ場従業員数も判明した。

それによると、集計1633クラブ(前年比5クラブ、0・3%減)の従業員数(キャディ・臨時雇用・パートを含む)は、東日本(新潟県と静岡県除く1都1道14県、集計791クラブ)4万9059人、西日本(2府27県、集計842クラブ=一部非加盟クラブ含む、業務委託及び派遣の労働者含む)5万4803人(労災適応従業員4万8631人、労災適応非従業員6172人)の計10万3862人となった。前年との比較では、東日本が360人増、西日本が780人増、全体が1068人増となった。率にすると1・0%の増加となる。実に5年振りの増加となり、人手不足のなか、ゴルフ場の事業環境が好転して従業員数がやっと増加に転じたことがうかがえる。
また、1クラブ平均の従業員数を算出すると63・6人で前年比0・8人増加した。18ホール換算(総ホール数3万4855ホール、前年比5H減)にすると53・6人となり、0・7人増加している。

一方、都道府県別(45都道府県)の23年従業員数で、前年に比べ「増加」は21都府県あり東日本では東京都が542人、40・7%増と急増、宮城県76人増、秋田県8人増があったが、他の18府県は西日本で熊本県の235人増、福岡県の214人増、沖縄県の140人増が目立った。「増減なし」は7道県、「減少」は17県となり、千葉県が161人減、1・7%減が目立った。
都道府県別の従業員数トップは前年と同じ兵庫県で、前年比2人減も9797人だった。2年前まで3年連続トップだった千葉県は2年連続2位で前年比161人減少し9469人となっている。3位以下は、茨城県6393人、栃木県5190人、埼玉県5058人、北海道4931人などと続いた。逆に、23年で最も少ない従業員数は島根県の224人(14人増)で、以下、鳥取県326人(5人減)、山形県344人(増減なし)、青森県394人(10人減)などとなっている。

1クラブ平均の従業員数は63・6人で大阪府が120・1人、東京都が117・2人で2都府で100人を超えた。1クラブ平均のホール数は21・3Hで、18ホール換算にすると唯一東京都が101・4人で100人を超え、大阪府が98・1人、神奈川県が76・5人、愛知県が74・7人、埼玉県が67・1人の順であった。
ちなみに、1クラブ平均の従業員数から全国の営業中ゴルフ場2121コース(2023年末段階)の従業員数を推計すると13万4896人で前年比1092人、0・8%の増加相当となる。

関連記事:2023/9/14 支配人会調査22年ゴルフ場従業員数、4年連続減少に

ゴルフ特信」第7089号より一部抜粋

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