一季出版株式会社

2024.10.18
2024/10/18 4月動態統計速報、売上高0・1%減で3カ月連続減

経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の2024年4月分速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は89万9923人で前年同月比0・2%の減少となり、3カ月連続の減少となった。売上高は88億57百万円で前年同月比0・1%の減少となり、3カ月連続の減少(2月3・9%減、3月2・3%減)となった。
4月はPGMの月次でも報じた通り、前年に比べ土・日祝日が1日少なかった。平均営業日数は26・2日で前年同月と比べ0・9%減少した。利用料金収入は平日が日数増で3・9%増加も、土・日祝日は日数減で3・5%の減少となった。18ホール換算を計算すると営業ホール数の減少から、売上高0・8%増、利用者数0・8%増と増加となった。1日当たり利用者数は1・5%増の128・4人となった。客単価は3円増、率では増減なしで9842円となっている。

4月としてはコロナ禍で最大の影響があった2020年4月以降、3年間に及び売上高、利用者数とも全体はプラスを続けてきたので4年振りのマイナスとなった。今年1月からの累計比較は確報が出ていないと明確にならないが、1~4月の速報データを集計すると、売上高で0・7%減、利用者数は2・3%減と天候に恵まれなかった面もあるが少し勢いがなくなってきている。
一方、ゴルフ練習場の4月は利用者数が土・日祝日に11・5%の減少となった影響でトータルでは4・7%減、売上高は3・4%の減少となり、2カ月連続の減少となった。4月は21年4月にコロナ禍の反動増で売上高66・2%増、利用者数55・4%増の驚異的な回復を見せてゴルフ練習場が賑わったがその後22年4月は売上高0・7%減、利用者数2・3%減、23年4月は売上高3・8%減、利用者数5・4%減を記録しただけに3年連続の減少となっている。

対個人サービス等の業種の4月売上高は遊園地・テーマパークが1・5%増(30カ月連続増)、ボウリング場2・0%増(30カ月連続増)、パチンコホール0・2%増(22カ月連続増)、フィットネスクラブ3・0%増(29カ月連続増)とコロナ禍で落ち込んだ反動増も3年にして落ち着いてきたので、今後の増加余地は少なくなってきているようだ。

関連記事:2024/9/17 3月動態統計速報、売上高2・4%減で2カ月連続減

ゴルフ特信」第7093号より一部抜粋

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