2024.10.20
2024/10/20 愛媛県の西武観光㈱、外国人の職業紹介事業開始
松山シーサイドカントリークラブ(18ホール、愛媛県今治市)を運営する西武観光㈱(藤井伸忠社長)は、自社で外国人人材を採用した経験を基に、今年から現地の協力機関と提携し、外国人の職業紹介事業を始めた。県内の異業種企業を対象にセミナーも開いており、月刊ゴルフマネジメント7月号のクローズアップ21でも紹介している。
現在、同CCでは従業員約40名のうち、外国人スタッフが6名働いている。藤井社長によると、ゴルフ場は深刻な人手不足で若い外国人スタッフを採用したいとの想いから、数年前より方法や機関を探し回ったところ3年かかって人材派遣の会社を通してウズベキスタン人の男性スタッフ1名の入社に辿り着いたという。そしてウズベキスタン大使館との関係ができ、22年9月に〝ウズベキスタンの魅力を知るイベント〟を開催、23年5月には〝第1回ウズベキスタン大使館カップ〟を開催するなど外国の機関との繋がりを深めてきている。
また、同CCでは外国人受入れに際して、社宅での家賃の半額負担や運転免許の取得費用を負担するなど生活面もサポートしてきたという。
そして、これまでの外国人受入れでできたノウハウや協力機関とのルートを県内の異業種企業に紹介して、県内企業に元気になってもらう趣旨で、今年5月17日には外国人従業員の採用を検討している企業、個人向けにセミナーを初めて開催。同社はウズベキスタン、カンボジア、ベトナム、ネパール、スリランカの5カ国の現地協力機構と提携し、技術・人文知識・国際業務ビザや特定技能ビザ(1号・2号)の外国人採用をサポートする説明を行ったという。
ゴルフ場(運営会社)がこのような外国人の職業紹介事業に取り組むケースはおそらく初めてとみられている。