2024.10.25
2024/10/25 営業中の東ノ宮カントリークラブ(栃木)にメガソーラー建設計画
東ノ宮カントリークラブ(27ホール、栃木県芳賀郡)の用地を活用して、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設が計画されていることが地元紙の下野新聞の報道でわかった。
令和6年度栃木県環境影響評価技術審査会が6月14日に同CC2階会議室で開かれ、委員らが太陽電池発電事業計画による環境配慮事項などについて話し合ったという。
事業主体は2012年から全国でメガソーラーを建設しているという、アジアやオセアニアで資産運用などを手がける「ピーエージー・リニューワブル合同会社」(東京都千代田区)。同CCの用地のうち120~130ヘクタールに最大で太陽光パネル20万2千枚を設置して、最大8万キロワット(80メガワット)の太陽光発電所を整備する計画。事業主体の企業とゴルフ場との正式契約はまだだが、2028年の工事開始、30年の稼働を目指している、親会社が変わるタイミングでゴルフ場も閉鎖される見込みと報道された。これまでの県内最大の発電は宇都宮市新里町にある発電所の6万6780キロワットだったが、それを抜くという。
来月下旬には茂木、益子両町の意見を踏まえた第2回の環境審査会が開かれ、8月には県知事へ意見書が出される予定となっている。ゴルフ場側では契約前を理由に現段階での閉鎖時期説明を行っていないようだが、同計画が前進するとゴルフ場は閉鎖されることとなりそうだ。
同CCは1974(昭和49)年に開場し、日本プロマッチプレー選手権開催などでコースに定評があったが、創業社長の死去等から経営が混迷し、会員の一部から更生法申立てを受けたとして、2006(平成18)年に会社側で民事再生法の適用を申請。オリックスグループがスポンサーとなった更生計画案が2007年に成立。それが2016年7月1日から新設分割された㈱東ノ宮カントリークラブの株式をゴルフ場再生事業でゴルフ場を増やしていた㈱バンリューゴルフ(兵庫県姫路市)が株式を取得して、現在に至っていた。