2024.10.29
2024/10/29 ゴルフ場保有ランキング、今回も1位はアコーディア
2024(令和6)年4月1日時点のゴルフ場保有ランキング(国内既設ゴルフ場のホール数基準)をみていくと、トップは前回(23年同時点)と変わらずアコーディア・ゴルフグループで、コース数は172コース、ホール数は3598ホール(H)だった。23年4月からの1年間で売却はなく、ミオス菊川CCを今年3月に買収し、前回より1コース18H増えた。ミオス菊川はアコーディアグループ入り後の今年4月に「掛川カントリークラブ」(静岡)と名称変更している。なお、アコーディア・ゴルフの静岡県内の運営ゴルフ場は掛川CCを含め7カ所となる。
2位は前回と同じく平和・PGMグループで、武庫ノGコース(兵庫)が傘下に加わり、前回比1コース18H増の147コース3204Hとなった。運営コース数は、リースの1コースを加えて148コースとなっている。
3位は市川ゴルフ興業グループで、ゴルフ場の売買がなく前回と同じ30コース567Hだった。
4位の西武グループは、前回シンガポール政府投資公社の子会社にホテル・レジャー事業施設の売却を発表、9コースを売却(運営は従来通り西武グループ)したが、今回増減なく20コース441H。
5位は東急グループ21コース423H。同グループも前回は4コースをリソルグループに売却したが、今回ゴルフ場売買がなく変わらない。
6位の太平洋グループ19コース369Hと、7位のシャトレーゼ18コース360Hは前回ランキングのまま。もっとも、シャトレーゼは本紙7091号等で既報通り、前田建設工業㈱から㈱ウィーゴカントリー倶楽部の株式を今年6月3日付けで取得、これによりウィーゴCC(18H、長野)がグループ入りしており、次回カウントする。シャトレーゼのゴルフ場買収は、21年の甲斐駒CC(山梨)以来3年振り、海外ゴルフ場を含めると23年4月にグループ入りしたペリージャンGC(18H、オーストラリア)以来1年振りとなる。
8位はリソルグループで、入間CC(埼玉)がグループ入りし1コース18H増の16コース333Hとなり、前回の10位から2ランクアップした。
リソルグループのランクアップにより、9位のユニマットグループ18コース324H(前回8位)と10位のGCEグループ14コース324H(9位)は、この1年間で動きがないものの前回からそれぞれ1ランク下がった。
11位は明智CC・房総CCグループ10コース297H(前回12位)、12位はリゾートトラスト13コース288H(前回13位)。両グループに動きはなかったが、それぞれ1ランクアップした。
13位はバンリューゴルフ14コース270Hで、この1年間に新山口CC(山口)と姫路相生CC(兵庫)を売却したことから前回比2コース36H減少し、前回の11位から2つランクを落とした。バンリューゴルフは、2011年に再生手続きのグリーンパーク大山GC(鳥取)のスポンサーとなりゴルフ場事業に初参入、傘下ゴルフ場を徐々に増やして20年には国内既設ゴルフ場ホール数保有ランキング16位になった。ところが22年から新たにゴルフ場を買収する一方で既存ゴルフ場の売却を進めており、今回は買収による増加がなく売却による減少のみとなった。さらに、現時点で徳山CC(山口)と東ノ宮CC(栃木)の2コースがメガソーラー用地への転用を計画しており、バンリューゴルフの保有ゴルフ場はさらに縮小の様相だ。
14位以下は、14位チェリーゴルフグループ15コース270H(前回14位)、15位東京建物12コース243H(15位)、16位新日本観光グループ9コース243H(16位)、17位韓国産業洋行(エイチ・ジェイ)10コース225H(前回比1コース18H増、前回17位)、18位川島グループ11コース216H(前回17位)、19位加森観光9コース189H(19位)の順となった。20位は、6グループ(JGM、大和ハウス工業、市川造園土木グループ、クラシック、安達建設グループ、丸善グループ)が保有ホール数180Hで並んでおり、紙面の都合上、表の掲載はJGM(ロイヤルGC)グループのみとした。
一方、外資系の動きでは、韓国系がSGグループによるダイナスティGC北広島、同GC有明、ノーザンアークGC(ともに北海道)の買収など5コース99H増加する一方で2コース36H減少し、差し引き3コース63H増の55コース1062H、その他外資が前回と変わらず180コース3769Hで、トータル235コース4831Hとなった。
ゴルフ場企業グループの動向や、保有・運営コース一覧は、一季出版㈱から発行のゴルフ特信資料集『2024年ゴルフ場企業グループ&系列』で。