2024.11.13
2024/11/13 景気ウォッチャー6月調査、現状、先行きDI5P上昇
内閣府は8日、『景気ウォッチャー調査』の令和6年6月調査の結果を公表した。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(5月7地域)計10人(10人)で最高評価の〝良くなっている〟は1人(0人)、〝やや良くなっている〟は0人(2人)、〝変わらない〟は6人(3人)、〝やや悪くなっている〟は3人(5人)、〝悪くなっている〟は0人(0人)。現状判断DIを独自に算出すると、令和6年6月は47・5となり、前月の42・5に比べ5・0ポイント(以下、P)上昇し、2カ月連続のアップとなった。
6月は、昨年より土曜日と日曜日がそれぞれ1日多く、来場者数が好調だったようだ。ただ、現状判断で〝良〟としたのは南関東地域のウォッチャー(経営者)のみで、来場者数は3カ月前との比較で大幅に減少したが、今年4月の大幅な値上げで売上が116%に増えたことによるものだった。北関東地域のウォッチャー(従業員)や東海地域のウォッチャー(支配人)、九州地域のウォッチャー(従業員)は、来場者数が好調だったとするものの、物価上昇などがブレーキとなり、現状判断を〝変わらない〟としている。
『先行き判断』は7地域(5月7地域)計13人(13人)が回答。〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟は3人(1人)、〝変わらない〟は3人(4人)、〝やや悪くなる〟4人(5人)、〝悪くなる〟は3人(3人)。令和6年6月の先行きDIは36・5で、前月の30・8に比べ5・7P上昇し、5カ月振りのアップとなっている。
先行きは判断が分かれており、〝変わらない〟、〝やや悪くなる〟、〝悪くなる〟と判断したウォッチャーは物価高騰や猛暑予報が主な判断理由となっている。一方、〝やや良くなる〟としたのは南関東地域の2人のウォッチャー(ともに経営者)と東海地域のウォッチャー(支配人)だが、「単月で前年と比較すると、来場者数の減少幅が小さくなっている」、「2か月先の入場者予約数は、各ゴルフ場とも前年同日比で大幅に増えている」、「新型コロナウイルス終息後、旅行やレジャーに行っていた人たちの勢いが多少鈍るのではないか」と、予約数の増加を除けば期待感を込めての良判断となっている。
なお、業種全般の令和6年6月DI(原数値)は現状が47・3で前月比0・5P上昇(3カ月振り上昇)、先行きが49・2で同1・5P上昇(4カ月振り上昇)だった。