2024.12.11
2024/12/11 景気ウォッチャー7月、梅雨と猛暑で入場者大きく減少
内閣府は8月8日、『景気ウォッチャー調査』の令和6年7月調査の結果を公表した。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(6月6地域)計10人(10人)で最高評価の〝良くなっている〟は0人(1人)、〝やや良くなっている〟は0人(0人)、〝変わらない〟は1人(6人)、〝やや悪くなっている〟は5人(3人)、〝悪くなっている〟は4人(0人)。現状判断DIを独自に算出すると、令和6年7月は17・5で、前月の47・5に比べ30・0ポイント(以下、P)の大幅下落となった。7月のDIは、新型コロナウイルスの蔓延に伴う緊急事態宣言が解除された令和2年5月の6・3以来の悪さだった。
7月は、梅雨と、梅雨明け頃から続く猛暑で、「高齢者に限らず幅広い年齢層で酷暑下のプレーを忌避する動きが目立っている」(南関東地域、経理担当、悪くなっている)、「キャンセルが出ている。来場者数は前年より下回る見込みである」(北関東地域、従業員、やや悪くなっている)、「7月は雨が多く、梅雨が明けた後も猛暑や雨に悩まされ、入場者数は伸びなかった」(東海地域、支配人、やや悪くなっている)、「梅雨の間は、大雨で、梅雨明け後、急に暑くなり予約が伸びなくなった」(中国地域、営業担当、やや悪くなっている)と、全国的に厳しい月となっている。南関東地域のウォッチャー(経営者)は「来場者数が前年比77・6%と壊滅的である」ものの「(今年)4月に値上げを実施していたお陰で売上については前年比100%」と説明、現状判断については来場者数の激減から〝やや悪くなっている〟としている。
『先行き判断』は7地域(6月7地域)計13人(13人)が回答。〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟は6人(3人)、〝変わらない〟は3人(3人)、〝やや悪くなる〟1人(4人)、〝悪くなる〟は3人(3人)。令和6年7月の先行きDIは48・1で、前月の36・5に比べ11・6Pと大きく上昇し、2カ月連続のアップを記録している。
先行きは、現状とは対照的に良判断がみられ、「気温が下がり、ちょうど良い気候になれば来場者数は増えていくものと推測される」(南関東地域、経営者、やや良くなる)、「暑さが落ち着き、旅行熱も一段落すると予想している」(同、同、同)、「今月の入場者数が悪天候によると考えれば、これから先の9月、10月は入場者がもっと増え、やや良くなると予測している」(東海地域、支配人、やや良くなる)など、7月の反動増に期待するウォッチャーが目立った。その一方で、「猛暑だけでなく、特に河川敷ゴルフ場は台風の冠水被害のリスク」、「最低賃金の引き上げを控え、さらなる利益圧迫」、「日経平均株価が下落し、実質的な購買力低下の実態が浮彫り」を判断理由に、先行きが〝悪くなる〟と判断したウォッチャーもいた。
なお、業種全般の令和6年7月DI(原数値)は現状が48・3で前月比1・0P上昇(2カ月連続上昇)、先行きが48・6で同0・6P下落(2カ月振り下落)となった。