2024.12.17
2024/12/17 京浜急行電鉄㈱、長野京急CC譲渡で約20億円の税効果
京浜急行電鉄㈱(横浜市西区)は8月6日に2025年3月期第1四半期決算を発表した。
同期の営業収益は728・6億円(前年同期比17・4%増)、営業利益87億円(58・2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は68億円(85・3%増)に大幅増益となったという。交通事業・流通事業・レジャー・サービス事業が上振れたが、不動産事業の一部の計画が2Qに期ずれした。営業利益は、各セグメントともに堅調に推移。四半期純利益は長野京急CC譲渡決議に伴い約20億円の税効果が見込まれたことで大幅増益となったという。
長野京急CCの事業譲渡は京浜急行電鉄㈱及び㈱長野京急カントリークラブを分割会社とし、ペイシャンスゴルフクラブ㈱を承継会社とする吸収分割により行う。効力発生日は今年9月1日の予定で、同日からゴルフ場名称を変更する。京浜急行側は、分割の対価としてペイシャンスGCから金銭の交付を受ける予定だが、総資産の変動額が純資産額の10%未満で売上高の3%未満と見込まれるとして省略され開示していない。
長野京急CCにおける業績は2024年3月期で京浜急行電鉄㈱が2億59百万円、長野京急CC3億24百万円。同CC事業分割資産は帳簿価額で京浜急行2億28百万円、長野京急CC1億90百万円だった。
ちなみに京浜急行電鉄は今回の第1四半期で総資産が現金及び預金の減少等により、521億02百万円減少。一方負債は未払法人税等の減少等で532億78百万円減少し、四半期純利益が11億76百万円増加していた。また事業譲渡損3億90百万円が今四半期に計上されており、税効果の取扱いを遡及適用した結果、今回の決算に反映されたという。