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2025.01.07
2025/1/7 景気ウォッチャー8月、引き続き猛暑と降雨で現状苦戦

内閣府は9月9日、『景気ウォッチャー調査』の令和6年8月調査の結果を公表した。
北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』に回答したゴルフ場関係者は6地域(7月6地域)計11人(10人)で最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は0人(0人)、〝変わらない〟は5人(1人)、〝やや悪くなっている〟は4人(5人)、〝悪くなっている〟は2人(4人)。
現状判断DIを独自に算出すると、令和6年8月は31・8で、前月の17・5に比べ14・3ポイント(以下、P)の上昇となった。

8月は、北関東地域のウォッチャー(従業員)の「猛暑と降雨の影響で来場者数は減少している。お盆も予約の動きが鈍く、天候の影響で直前のキャンセルが出ている」との理由から景気判断を〝やや悪くなっている〟としているが、他の地域をみてもおおむね同じような理由から景気は〝変わらない〟〝やや悪くなっている〟〝悪くなっている〟との判断だった。7月から猛暑が続く上、台風の接近あるいは上陸があった厳しい月ではあるが、現状を〝変わらない〟と判断するウォッチャーが先月よりも多いことから、DIは先月よりも標準の50に近くなっている。
『先行き判断』は7地域(7月7地域)計13人(13人)が回答。〝良くなる〟は3人(0人)、〝やや良くなる〟は4人(6人)、〝変わらない〟は5人(3人)、〝やや悪くなる〟1人(1人)、〝悪くなる〟は0人(3人)。令和6年8月の先行きDIは67・3で、前月の48・1に比べ19・2Pの大幅上昇を記録した。DIが60を超えたのは令和2年10月以来だ。ちなみに先行きDIの最高値は平成28年9月の69・4で、今年8月のDIは2番目に高い。

景気判断理由をみると、予約状況が好調であること、トップシーズンに暖かい秋の予報が出ていること、猛暑でプレー控えしていた反動に期待できることが好材料となっている。普段は厳し目の判断が多い南関東地域だが、ウォッチャー5人のうち4人が〝良くなる〟〝やや良くなる〟という判断だ。
なお、業種全般の令和6年8月DI(原数値)は現状が48・3で前月と同(2カ月連続同)、先行きが49・2で同0・6P上昇(2カ月振り上昇)となった。

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「ゴルフ特信」第7129号より一部抜粋

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