2025.01.10
2025/1/10 7月家計調査、酷暑もゴルフ関係消費は用具中心に活発
総務省統計局がまとめた2024年7月の「家計調査」(家計収支編)によると、二人以上の世帯の消費支出は前年同月比で実質0・1%増加(3カ月振り増加、名目3・3%増加=6カ月連続増加)、勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は前年同月比で実質5・5%増加(20カ月振り増加の後3カ月連続増、名目8・9%増加=7カ月連続増加)と家計収入が名目・実質とも大幅な増加となり、消費面でも実質増加まで回復、ゴルフへの消費は酷暑の影響が懸念されたが、消費面では収入増が後押しした可能性が感じられる数値となっている。
ゴルフ関係消費を二人以上世帯のデータでみると、7月はゴルフプレー料金の購入頻度が100世帯当たり12回で前年同月の15回から3回、率にして20・0%減となり、1世帯当たり支出平均は779円で前年同月比137円、15・0%減(3カ月振り減)となった。一方ゴルフ用具の購入頻度は100世帯当たり1回で前年同月と同、1世帯当たりの支出平均は128円で前年同月比58円、82・9%増(2カ月連続増)となり、今年最大の増加率(次位は3月の41・7%増)となった。
7月のプレー支出額を年代別にみると、主力の60代が1445円で前年同月比23・5%の減少(2カ月連続減)と大きく減少、50代も476円で24・2%減(2カ月振り減)、70歳以上909円で16・1%減(3カ月振り減)と大きく減少した一方で、29歳以下は951円で377・9%増(3カ月連続増)と驚異的な増加となり、30代288円で185・1%増(4カ月連続増)、40代407円で11・8%増(3カ月連続増)と若いほどプレー関係消費が旺盛だった。
ゴルフ用具支出の年代別では、消費面で主力年代の60代が492・8%増の409円となり6カ月振りの増加となった他、30代が99円を消費し前年同月比では725・0%増(2カ月連続増)と増加率では6月の712・1%増を上回った。次は40代の93円で322・7%増(3カ月振り増)、50代69円で4・5%増だったが、70歳以上は42円で64・1%減(2カ月振り減)、29歳以下は4カ月連続で平均消費額がゼロとなった。
家計調査の1~7月累計を集計してみると、プレー料金消費は頻度14・6%減、消費額7・2%減、ゴルフ用具消費は頻度12・5%減、消費額は3・6%増と唯一プラス転換した。今年は天候要因の影響でプレー関係の消費が目立たなかったが、一方で、ゴルフ用具への消費が活発だったのは家計収入の大幅プラスや酷暑が影響したとみられる。新型コロナの5類移行があってもゴルフは選択して消費する数値が上がっており、このままの比率でゴルフへの消費が高まると若者世代のゴルフ消費拡大も期待できることになる。