2025.01.12
2025/1/12 7月動態統計速報、売上高6・2%減で客単価も減少
経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の2024年7月分速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は97万4791人で前年同月比6・1%の減少、売上高は97億04百万円で前年同月比6・2%の減少となり、ともに2カ月振りの減少となった。
7月はPGMの月次でも報じた通り、前年に比べ土・日祝日が2日少なかった。平均営業日数は29・3日で経産省発表による前年同月比は同じ。利用料金収入は平日が日数増で3・1%増加も、土・日祝日は日数減で15・2%の大幅減少となった。本紙で18ホール換算を計算すると、売上高5・3%減少、利用者数5・2%減少となった。1日当たり利用者数は4・9%減の123・9人となった。客単価は12円減、率では0・1%減の9955円となった。本紙集計上の客単価で前年同月比でマイナスとなったのは今年1月の0・6%減以来でその際も土日の日数が減少した月だった。
1~7月の速報データを集計すると売上高0・74%減、利用者数2・18%減となり、7月が下振れたため売上高もマイナスに転落することとなった。
一方、ゴルフ練習場の7月は利用者数が土・日祝日に21・3%の大幅減となりトータルでは7・8%減、売上高は7・3%の減少となり、ともに2カ月振りの減少だが、他の対個人サービス、スポーツと比べても不振が目立ってきた。
対個人サービス等の業種の7月売上高は遊園地・テーマパークが2・4%増(33カ月連続増)、ボウリング場5・3%減(2カ月振り減)、パチンコホール3・8%増(25カ月連続増)、フィットネスクラブ0・2%増(32カ月連続増)となり、屋外、屋内で一律に分けられないが、やはり酷暑はゴルフへの影響が一番大きかった。もっとも、PGMの7月は動態統計ほど落ち込みが少なかったのは暑さ対策の効果だろう。