2025.02.07
2025/2/7 訪日外客数、9月までで前年の年間累計を上回る
日本政府観光局(JNTO)は10月16日に、今年9月の訪日外客数を発表し、今年9月時点で前年の年間累計を上回ったことがわかった。
9月の訪日外客数推計値は前年同月比で31・5%増の287万2200人となった。2019年同月比では26・4%増となり、8カ月連続で同月過去最高を記録した。また9月までの累計では2688万200人となり、前年の年間累計である2506万6350人を上回ったという。
9月の国・地域別では韓国が15・1%増の65万6700人(19年同月比226・3%増)でトップだったが、中国が100・3%増の65万2300人(20・4%減)と急追、台湾も22・2%増の47万600人(25・1%増)と大幅増加、米国も22・5%増の19万1900人(50・9%増)を数えた。1~9月では韓国が32・2%増の646万8600人(19年同月比31・1%増)、中国228・4%増の524万7500人(29・1%減)、台湾54・2%増の458万5800人(22・7%増)、米国33・7%増の196万100人(53・5%増)と中国の急回復と各国の大幅増加が目立った。
一方、観光庁のインバウンド消費動向調査(旧・訪日外国人消費動向調査、9月30日発表)によると、4~6月期の訪日外国人旅行消費額は2兆1402億円で前年同期比73・7%増、2019年同期比でも68・9%増と推計された。国籍・地域別では、中国が4389億円(構成比20・5%)で最も大きく、米国2802億円(同13・1%)、台湾2632億円(12・3%)、韓国2265億円(10・6%)、香港1721億円(8・0%)の順となった。
また4~6月期でアンケートに回答した訪日客のうち52人(前年同期48人)が「ゴルフ場・スポーツ施設利用料」で消費したと回答。国別で回答が多いのは米国18人(6人)が抜けて多く、中国6人(0人)、韓国5人(11人)、カナダ4人(0人)などで、米国や中国が大きく伸びて、韓国が減少した。実施比率(選択率)は0・6%(0・5%)で前年同期より高まり、支出単価は5万2000円(1万7410円)と高まった。このアンケートでは韓国からのゴルフ等消費の訪日客が減少して理由は不明だが、第2四半期での「ゴルフ場・スポーツ施設利用料」の消費単価は中国が18万5869円となるなど格段に増えており、久々の訪日で消費が旺盛だったことがうかがえる。また訪日ゴルファーは韓国からが大半だったが、今回のアンケートからは米国など他の地域も増えており、多言語に対応する必要も出てきているようだ。