一季出版株式会社

2018.08.02
2018/8/2  川島グループ7月14日、安達太良カントリークラブ(福島)を傘下に

川島グループの㈱グリーンドリーム(岡本久夫代表取締役、静岡県周智郡)は7月14日、安達太良カントリークラブ(18ホール、福島県二本松市)をグループ傘下としたことを明らかにした。
 同CC経営の安達太良観光開発㈱の株式を前所有者から譲り受けたもので、併せて同日付けで会社名を㈱安達太良カントリークラブに変更し、代表取締役には渡辺勝氏に代わり、ボナリ高原GC(18ホール、福島県耶麻郡)で経営の㈱ボナリ高原ゴルフクラブの代表取締役を務める渡邉武人氏が就任した。

 安達太良観光開発㈱は、預託金償還問題から平成24年2月に民事再生法を申請。同年8月に自主再建型の再生計画案が成立した。会員に関する再生条件は、退会届の提出者(提出期限は再生計画認可決定確定日から2カ月経過時の属する月の末日)に対しては預託金の10%を2年に1回、計5回に分割して弁済。プレー権を継続する会員は10%が新預託金(10年据置き)になり、新会員権証書発行となっていた。

 グリーンドリームによると、安達太良CCは預託金問題で民事再生法を申請したが、経営は堅実で利益も出ていた。しかし、後継者難から継承先を模索していたようで、リゾートコースとして人気のボナリ高原GCを継承した川島グループが指名され、7月13日に交渉がまとまったという。株式の承継のため会員の預託金、プレー権もそのまま継承、従業員もそのまま継承した。支配人は原瀬孔二氏が続投する。現在会員数は約950名で6年前の約1480名より500名近く減少していた。会員にはボナリ高原CCでのプレーに関して便宜を図る考えという。

 川島グループの㈱グリーンドリームはザ・フォレストCC(静岡)やG7CC(栃木)など8クラブ・社、9ゴルフ場を保有・運営しており、今回の取得で9クラブ・社、10ゴルフ場経営となった。ゴルフ場経営を拡大している川島グループは今回入札でなく、相対取引により経営承継したことで業界からの信用面でも高まると判断している。

「ゴルフ特信」第6261号より一部抜粋

 

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