2018.09.27
2018/9/27 ゴルフ場景気判断、8月は現状判断やや持ち直す
内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の8月調査が10日に公表された。平成30年7月豪雨から1カ月経ち、現状判断がやや持ち直す一方、先行きでは判断が分かれて下落した。
それによると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は、6地域(7月6地域)の計9人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟2人(1人)、〝変わらない〟3人(2人)、〝やや悪くなっている〟4人(3人)、〝悪くなっている〟0人(2人)との結果になった。
独自にDI値を算出すると8月は44・4で、7月の31・3よりも13・1ポイント上昇となった。平成30年7月豪雨で被害の大きかった中国地域では〝やや悪くなっている〟(7月は〝悪くなっている〟)と判断、その状況について「猛暑が続き、台風が発生したこともあり、来客数は減少した」(営業担当)と回答している。しかし、その他の地域では、現状判断が良い方へとシフトしており、「今月の来場者数は前年比プラス335名と、数年ぶりに4000名を超える見込み」(北関東・総務担当、〝やや良くなっている〟)、「団塊世代前後の健康への消費意欲が旺盛」(甲信越・経営者、〝やや良くなっている〟)、「販売方法や接客方法を変えたところ、僅かながら客単価上昇の傾向」(九州・従業員、〝変わらない〟)など前向きな説明もみられた。
一方、『先行き判断』は6地域(7月6地域)の計9人(8人)が回答。それによると〝良くなる〟0人(0人)、〝やや良くなる〟4人(6人)、〝変わらない〟3人(2人)、〝やや悪くなる〟2人(0人)、〝悪くなる〟0人(0人)との結果になった。
先行きのDI値については55・6となり、前月の75・0から19・4ポイントもダウンした。「キャンセルが少ないまま推移する見通しである」(北関東・総務担当)、「3カ月先の予約が90%くらい埋まっている」(南関東・企画担当)、「予約状況も例年同様順調に推移している」(九州・従業員)と、先月に続きプレー予約が好調な地域では〝やや良くなる〟と判断。だが、甲信越地域と中国地域では、状況が上向きになる要因などがないとして〝やや悪くなっている〟と判断している。
ちなみに、同調査の業種全般の8月のDI値(原数値)は、現状判断DIが前月差0・6ポイントプラスの48・1、先行き判断DIが前月差1・4ポイントプラスの50・4と報告している。