2018.11.27
2018/11/27 ゴルフ場景気判断10月、現状判断上昇も、先行き判断が下落
内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の10月調査が8日に公表された。天候が安定したことから現状判断のDI値が上昇したものの、先行判断では下落している。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は、6地域(9月6地域)の計7人(9人)で、最高評価の〝良くなっている〟は1人(1人)、〝やや良くなっている〟3人(1人)、〝変わらない〟2人(6人)、〝やや悪くなっている〟1人(1人)、〝悪くなっている〟0人(0人)との結果になった。
独自にDI値を算出すると9月は64・3で、9月の55・6よりも8・7ポイント上昇となった。10月に入ってようやく天候が安定してきたことから、「前年同月は土日祝日に台風、雨、霧によるキャンセルが836名あったが、今年は4名にとどまっている。過去6年間で最高の入場者数」(北関東・総務担当)となり〝良くなっている〟と判断。ちなみに北関東で〝良くなっている〟と判断した業者はこのゴルフ場関係者だけだった。「高齢ゴルファーが思うように増えていない。逆に高齢ゴルファーの利用回数が減ったり、ゴルフができなくなったりしている」(南関東・従業員)として〝やや悪くなっている〟と判断する関係者もいたが、おおむね好天による入場者増が良い現状判断を後押しした形だ。
一方、『先行き判断』は5地域(9月6地域)の計7人(9人)が回答。それによると〝良くなる〟0人(0人)、〝やや良くなる〟3人(5人)、〝変わらない〟2人(3人)、〝やや悪くなる〟2人(1人)、〝悪くなる〟0人(0人)だった。
この結果、先行きのDI値は53・6となり、前月の61・1から7・5ポイントもダウンした。10月は「天候が安定するという長期予報が出ているので、やや良くなる」(南関東・経営者)、「国際線の便数が増える傾向にあるため、それに比例して海外からの来場者も増加すると予想」(九州・従業員)など前向きな判断がある反面、「平日コンペの減少から売上減が見込まれる」(北関東・総務担当)、「強気な見通しが立てにくい」(南関東・従業員)とする関係者もみられた。
ちなみに、業種全般の10月のDI値(原数値)をみると、現状判断DIが前月差0・4ポイントプラスの47・7、先行き判断DIが前月差0・8ポイントマイナスの49・9。