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2018.11.28
2018/11/28  アコーディア、外国人技能実習生を積極採用

㈱アコーディア・ゴルフ(田代祐子社長、東京都品川区)はゴルフ業界も将来の人材不足が懸念されるとして、外国人技能実習生を積極的に受け入れることに決め、11月7日から千葉県多古町にある同社の技術研究所にてベトナム人実習生29名の集合研修を始めた。
 技能実習に関しては、昨年11月に施行された外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律(技能実習法)に基づき、新しい技能実習制度が実施された。

 同社では、昨年11月から技能実習生の面接を始めるなど現地で採用研修を行っており、今回の来日で向こう1年間の技能実習生として、グループのゴルフ場でコース管理を学び、従事する。29名の内訳は男性18名、女性11名で、18歳の高卒者や30歳以上も含まれるが主に現地では農業に従事していた。同社によれば現状、ゴルフ場で技能実習として認められている職種は、農業の芝草管理に限られていることから、枯草の掃除などコース管理の手伝いや管理方法を学んだり、日本で生活してもらい、日本を知ってもらう考えだ。

 技能実習には、技能実習1号(1年)終了時に技能検定に合格し、在留資格変更許可を受けると技能実習2号(2年)へ移行する制度があるが、ゴルフ場での職種・作業は移行対象職種・作業に含まれていない。このため同社では業界の各種団体とともに経産省など所轄官庁へ働きかけを始めており、他のゴルフ場企業にもノウハウの提供などで連携を図りたいとしている。
 ゴルフ場の経営者団体である一社・日本ゴルフ場経営者協会(NGK)でもゴルフ場の人材不足は深刻であるとして、ゴルフ場産業を「外国人材を受け入れる新たな分野」として認定し、「コース管理技術者・キャディ職」について「技能実習制度」の対象職種とする要望活動を多くのゴルフ場の賛同を得て取り組みたい考えで、アコーディアとも共同歩調を起こしつつある。

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※「ゴルフ特信」第6303号より一部抜粋

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