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2018.12.24
2018/12/24  アコーディアゴルフトラスト上半期、営業収益約265億円

アコーディア・グループから移管した89コース(本紙基準90コース)の利用者、業績動向が、シンガポールで上場するアコーディア・ゴルフ・トラスト(AGT)の公開資料により先ごろ明らかになった。
 AGTのHP(http://www.accordiagolftrust.com/jp/home.html)は日本語でも表示されており、同社の2019年3月期の上半期(4~9月)における業績は、営業収入が前年同期比5・4%減の264億52百万円、営業利益が24・2%減の42億87百万円、当期純利益が37・8%減の27億54百万円と減収減益となっている。
 また第2四半期(7~9月)決算資料によると、同トラスト保有者(投資家)への分配可能利益は同上半期が14億74百万円で、前年同期の14億71百万円より0・2%増加するという。前年同期と同水準になっているが、主に今期の会員預託金償還が10億円、法人税が3億円でいずれも前年同期より少なく済んだことが要因としている。

 上半期の包括利益計算書によると、営業収入の内訳はゴルフ場収入が5・6%減の176億50百万円、レストラン収入が2・9%減の65億94百万円、会員収入が8・1%減の19億78百万円、その他営業収入が27・0%減の23億円となった。
 ゴルフ場の運営状況は、第1四半期(4~6月、以下1Q)が入場者数157・6万人で2・6%減(過去3年平均値比1・1%減)、第2四半期(以下2Q)が141・3万人で9・5%減(7・2%減)と低迷。2Qは5つの大型台風や記録的猛暑、地震等の自然災害に見舞われ、7月は前年同月比で14・1%減、過去3年平均値比11・1%減と最も低かった。上半期は298・9万人で6・0%減。
 また稼働率(18ホール当たりの入場者数200人を稼働率100に設定)平均は1Qが82・1%で前年同期比2・1ポイントダウン、過去3年平均値比0・8ポイントダウン、2Qが73・9%で6・5ポイントダウン、4・7Pダウン。月初における来場者予約数の比率については、2Qの8月は5・3%減と突出して悪かった(4月11・0%増、5月3・4%増、6月4・8%増、7月6・9%増、9月4・2%増)。

 AGTでは今後の見通しについて、地球規模の気象変動や2019年の消費増税、人件費増加などのリスク要因はあるものの、景気は安定成長が維持されると予想。ゴルフ業界ではシニアプレーヤーによる継続的に下支えされた堅調な需要が見込まれるという。
 一方、AGTはゴルフ場月次情報も運営委託先のアコーディア・ゴルフからデータを取り寄せて別途公開している。
 12月10日に発表した89コースの11月の入場者数は0・2%増と横ばい、過去3年平均値比では1・6%増となり、入場者数、過去3年平均値比とも10月に続きプラスとなっている。11月の稼働率は81・1%で前年同月比0・6ポイントダウンとなったが、過去3年平均値比では0・3ポイントアップした。

関連記事:2018/11/30  アコーディアゴルフトラスト10月月次、入場者15・7%増加

※「ゴルフ特信」第6315号より一部抜粋

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