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2019.01.04
2019/1/4  ゴルフ場景気判断11月、現状判断も先行き判断も下落

内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の11月調査が公表された。11月は地域によって判断の良し悪しが分かれたものの、全体における現状判断、先行判断のDI値とも下落している。
 同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は、6地域(10月6地域)の計7人(7人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(1人)、〝やや良くなっている〟3人(3人)、〝変わらない〟3人(2人)、〝やや悪くなっている〟1人(1人)、〝悪くなっている〟0人(0人)との結果になった。
 独自にDI値を算出すると11月は57・1で、10月の64・3よりも7・2ポイントも下落している。11月は比較的天候にも恵まれ、「繁忙期を迎え、コースの稼働率が連日高止まりしている」(南関東・従業員)として〝やや良くなっている〟と判断。その一方で、北関東の総務担当は「高原コースの立地で、(中略)例年10月をピークに来場者は減少する」ほか、前年は11月に開催したコンペが今年10月に繰上げ開催したことから、11月の入場者が減ったとして〝やや悪くなっている〟と判断するなど、冬の時期に入るだけに地域によって判断が分かれ出してきている。最近聞かれない動きでは、「昼食等も比較的高額なメニューを選択する客が多くなっている」(九州・従業員)とするゴルフ場もあった。

 一方、『先行き判断』は6地域(10月5地域)の計9人(7人)が回答。それによると〝良くなる〟0人(0人)、〝やや良くなる〟2人(3人)、〝変わらない〟5人(2人)、〝やや悪くなる〟2人(2人)、〝悪くなる〟0人(0人)だった。
 この結果、先行きのDI値は50・0となり、前月の53・6から3・6ポイントダウンした。〝やや良くなる〟と判断したゴルフ場では、好調な予約状況を理由に挙げた。回答で最も多い〝変わらない〟のゴルフ場でも、「暖かな日が続き、平日利用の多いシニア、レディースの動きがよい」(甲信越・経営者)、「今年は暖冬との予想もあり、前年並みに入場者は確保できると思われる」(東海・支配人)としている。
 ちなみに、業種全般の11月のDI値(原数値)をみると、現状判断DIが前月差1・3ポイントプラスの49・0、先行き判断DIが前月差0・5ポイントプラスの50・4という結果となっている。

関連記事:2018/11/27  ゴルフ場景気判断10月、現状判断上昇も、先行き判断が下落

※「ゴルフ特信」第6317号より一部抜粋

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