一季出版株式会社

2019.02.26
2019/2/26 オリオンビール、野村Hグループ等のMBO提案に賛同

沖縄を代表するビールメーカーで株式未上場のオリオンビール㈱(沖縄県浦添市、與那嶺清社長)は、1月23日開催の取締役会において、オーシャン・ホールディングス㈱による普通株式の公開買い付け(1月23日から3月22日)に対して賛同の意見を表明し、かつ同社の株主に対しては同買付けへの応募を推奨すると発表した。

同社は、MBOの実施により企業価値向上に資する、公開買付け完了後も引き続き沖縄地域経済・社会に貢献していく姿勢を変えずに堅持する、「沖縄県民のビールである」というアイデンティティを維持することを前提として行われると認識。また、公開買付者による新体制のもと、①幅広い世代から愛されるビール会社となる、②沖縄に根差した企業としてのDNAを維持する、③若い世代の社員が誇りを持てる真の沖縄の代表企業になることを経営陣・従業員が一丸となって目指すとしている。

創業者親族の会社や、提携で10%保有するアサヒビールも買い取りに賛同。会長や役員・従業員、アサヒビールは買取終了後に新会社に出資も行う。オリオンの昨年3月期の連結売上高は283億円、純利益は23億円。今回の株式買い取り総額は約570億円と見込まれている。

公開買付者のオーシャン・ホールディングス㈱(山田和広代表取締役、東京都千代田区)は同社株式の取得等を目的に野村ホールディングスグループと米カーライルグループの出資で平成30年8月に設立していた。オリオンの株式上場や海外販売強化も検討して企業価値を向上するという。

オリオンビール子会社には会員制のオリオン嵐山GC(18ホール、沖縄県国頭郡今帰仁村)があり、県北部に計画しているテーマパークの建設予定地を同GCに決定し、2025年開業を目指す旨の報道があった矢先だった。
テーマパークの報道に関してはオリオンビールでは「決定ではない」(経営戦略部)と1月18日に否定。正式申込みがあれば会員や従業員への説明も行う方針だが、そのレベルにないという。そもそも沖縄県でのテーマパーク建設は、USJ元執行役員で㈱刀(東京都)の森岡毅代表がUSJ時代に計画したことだそうで、オリオンビールなど沖縄県内外の5社が参加して検討しているが、テーマの詳細や規模の正式発表はされていない。

※「ゴルフ特信」第6329号より一部抜粋

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