2019.03.05
2019/3/5 平成30年ゴルフ場名称変更は21コース
ゴルフ場名変更は、「ゴルフ特信」調べによる判明分で平成30年は21コースとなり、29年より1コースの増加となった。ゴルフ場の名称変更は、経営交代の増加で平成16年の98コースがピークで、20年に63コースがあった以外は21、22年34コース、23年32コースで24~26年は3年連続増加した後、27年は9コース減の28コース、28年は9コース増の39コースと推移。29年は一転19コースの大幅減となり過去10年間で最少だったため、30年も比較的少ない年となった。
30年に名称変更した21コースの内、名称変更の最大要因は18コースが経営交代となっており、86%相当と圧倒的だった。経営交代はアコーディアがMBKPの傘下となったことで29年に大幅に増えたが、親会社交代に伴う名称変更は前年並みだったこともあり、経営交代での名称変更はさほど増えなかった。経営交代要因による名称変更は本紙が集計した速報時で28年は44%、27年は85%を占めており、27年と同様の比率であった。その経営交代ではGIグループのゴルフ場事業整理に伴うアイランドゴルフ系からの経営交代が8コースと目立った。うち3コースは明輝建設の傘下となりアイランドGガーデン加賀が那谷寺CC(石川県)、アイランドGガーデン千草が千草CC(兵庫県)、アイランドGP北陸グリーンヒルが北陸グリーンヒルGC(石川県)に名称変更した。
またアイランドゴルフ系から韓国や中国の実業家に経営交代したケースも多く、アイランドGガーデン三田が韓国の電気量販店等を経営するグループのSYSリゾート系列となり三田SYSGR(兵庫県)に、アイランドGR那須が中国の実業家が買収し那須陽光GC(栃木県)に、アイランドGガーデン大分が韓国系に交代し、大分ななせGC(大分県)に名称変更した。
外資系への経営交代による名称変更では、中国出身実業家が買収したアルカディアGCをコース、施設改修の上で日本長江GC(千葉県)に名称変更し、昨年11月に仮オープンした。これら外資系への経営交代で名称変更したのは4コースを数えた。
法的整理要因では破産の上毛森林CCをノザワワールドグループが破産管財人から取得して上毛CC(群馬県)に名称変更した。公売で経営者が交代したアザレアCCは18ホールから9ホールに縮小し、複合施設化を目指すことでアザレア健楽園(茨城県)に名称を変えた。
ネーミングライツによる名称変更も、名古屋港GCに上場企業でもある指定管理者が応募し、ウッドフレンズ名古屋港GC(愛知県)に変更、河川コースの三根CCは民間への経営委託とネーミングライツでK.SみやきCC(佐賀県)に変更となった。その他、太陽光発電も視野に入れて所有者が交代した日光プレミアGCは運営委託により、日光紅葉GR(栃木県)に変更、実業家としても活躍する金谷嶺孝プロは北上CCを買収して、きたかみCC(岩手県)と名称を変えた。アコーディア・ゴルフグループはこの1年ほどで取得したコースのうちIWAFUNEGC(旧・岩舟GC、栃木県)、セントラルGC麻生C(旧・麻生CC、茨城県)を新名称に改めた。