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2019.03.30
2019/3/30 ゴルフ場景気判断1月、現状判断がふたたび大幅下落

内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の平成31年1月調査が先ごろ公表された。
 同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は、6地域(12月5地域)の計8人(7人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟2人(5人)、〝変わらない〟5人(2人)、〝やや悪くなっている〟1人(0人)、〝悪くなっている〟0人(0人)との結果になった。

 独自にDI値を算出すると1月は53・1。先月の30年12月はほぼ1年振りに〝悪〟の付く回答がなくDI値67・9となったがそれより14・8ポイントも下落している。ちなみに、現状判断のDI値は昨年10月以降、10月8・7P上昇、11月7・2P下落、12月10・8P上昇と差が激しい。
 12月は比較的天候にも恵まれたが、「絶好調である。前年同月もそこそこの実績があったが、それを入場者数、売上共に上回りそうである」(東海地域・支配人)といった景気の良い回答は少なく、「来場者数が増えているものの客単価が伸び悩んでいる」(九州地域・従業員)、「平日、日祝日共に、来場者は安定している」(甲信越地域・経営者)などとして〝変わらない〟と控えめな判断を下す地域が多かった。
 一方、『先行き判断』は6地域(12月6地域)の計8人(7人)が回答。それによると〝良くなる〟0人(0人)、〝やや良くなる〟1人(2人)、〝変わらない〟4人(5人)、〝やや悪くなる〟3人(0人)、〝悪くなる〟0人(0人)だった。
 この結果、先行きのDI値は43・8となり、前月の44・4から0・6ポイントダウンした。

 〝良くなる〟と唯一回答した北関東地域では、3月と4月のプレー予約が前年よりも増加しての判断。他の地域でもプレー予約は前年並みかそれ以上と堅調だが、「消費再増税が視野に入った消費マインドの低下」(南関東・従業員)や「国際情勢の不安定な状況」(九州地域・従業員)といった政治・経済情勢を懸念して先行きを〝変わらない〟と判断している。
 ちなみに、業種全般の1月のDI値(原数値)をみると、現状判断DIが前月差3・4ポイントマイナスの44・8、先行き判断DIが前月差3・0ポイントプラスの50・0という結果だった。

関連記事:2019/1/4  ゴルフ場景気判断11月、現状判断も先行き判断も下落

※「ゴルフ特信」第6336号より一部抜粋

 

 

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