2019.04.26
2019/4/26 USGAシンポで「ゴルファー&ノンゴルファー調査」
USGAの第5回「ゴルフ・イノベーション・シンポジウム」で3月12日にアンケートに基づく「日本のゴルフ場調査」を報告した、矢野経済研究所の三石茂樹氏(スポーツグループ長兼上級研究員)は翌13日には「ゴルファー体験の向上とプレイヤーの増加」を目指したセクションで「ゴルファー&ノンゴルファー調査」の報告を行った。
楽天インサイトの登録モニター及び調査システムを利用したインターネット消費者調査で、矢野経済研究所が集計、分析を行った。対象は「ゴルファー調査」が〝ゴルフ(練習場、打ちっ放しを含む)を楽しんでいる生活者〟2000人(男性1680人、女性320人)、「ノンゴルファー調査」(ゴルフ未経験者又は休眠層)5000人(男性2806人、女性2194人)となっている。
「ノンゴルファー調査」(男性56・1%、女性43・9%)の年代は平均47・87歳(40代23・6%、50代21・1%、30代20・8%等)で、「ゴルフとの接点」で多いのは〝テレビやインターネットでゴルフのトーナメントを見たことがある〟38・9%、〝ゴルフ練習場(打ちっ放し)に行ったことがある〟34・5%、〝ゴルフ場に行ったことがある〟24・3%、〝私の友人がゴルフをしている〟21・2%、〝ゴルフに誘われたことがある〟20・1%が接点のある上位だが、回答としては〝当てはまるものはない〟37・9%が2番目に多かった。
阻害要因のトップ5は、①道具にお金がかかりそう、②プレーするのにお金がかかりそう、③プレーするのに時間がかかりそう、④上手くなるまでに時間がかかりそう、⑤他に趣味がある--だった。1回のゴルフに対する「相場感」は1万~1万5千円が多かったとしている。
「スポーツ、レジャーを楽しむ上で重要なこと」は、①コスト(安価に楽しめること)、②健康に良いこと、③歳を重ねても楽しめること、④ゆったりとした時間を過ごせること、⑤自宅から近いこと--だった。
そしてノンゴルファー5千人の中で「今までゴルフをしたことはないが、きっかけがあれば始めても良いと思う」が17・1%、「以前ゴルフをしていて今はしていないが、きっかけがあればまた始めても良いと思う」が13・2%あり、最大で非ゴルファーの30%、理論上は約3千万人の潜在層が存在すると報告した。
「どんなゴルフならばやってみたい?」の質問では、リーズナブルな価格や道具にお金をかけないこと、自分の健康状態が改善すること、家族と一緒に楽しむことができる、短時間で楽しむことができるなどが上位だったという。