2019.05.24
2019/5/24 東横イングループ、ゴルフ場経営に進出
国内最大級のエコノミーホテルチェーンで知られる㈱東横イン(黒田麻衣子社長、東京都大田区)のグループ会社が、ゴルフ場経営に進出した。
ニュー・セントアンドリュースGC・ジャパン(NSAJ、27ホール、栃木県大田原市)を経営する㈱ロイヤルワールドゴルフ倶楽部の株式を㈱東横インホテル企画開発(東京都渋谷区)が今年1月29日付けで100%取得、同日付けで㈱ロイヤルワールドゴルフ倶楽部の代表取締役には、従来から同GCを運営する㈱ノザワワールドの野澤敏伸代表取締役とともに、同企画開発の猪股和明取締役が2人代表で就任した。
㈱ノザワワールドのグループは、平成26年9月に当時のOGMから新設分割で㈱ロイヤルワールドゴルフ倶楽部の株式を取得し、経営してきた。今回、ゴルフ場会社の株式は譲渡したが、1月29日から1年契約でゴルフ場運営を受託しており、新たな形での運営形態となっている。ゴルフ場の運営方針や会員の利用などに変更はないとしており、ノザワワールドグループの運営ゴルフ場も国内5コースで変わっていない。
一方、㈱東横インの本社では、「縁があり、関連会社でゴルフ場を取得することになった。本業はホテルなので、ゴルフ場は運営しながら色々検討する」と話しているが、今年4月1日から東横インホテルの館内で東横インのクラブカードを同ゴルフ場で提示すれば、格安で利用できるポスターを貼って利用促進に乗り出したという。クラブカードにはクレジット機能付きと、クレジット機能なしがあり、各地の東横インのホテル宿泊が平日・土曜日5%引き、日祝日20%引きとなる。今回、同カードを提示すれば、同GCを全日食事付きで平日4500円、土・日祝日8300円の格安料金で利用できるという。ホテルクラブカードで即日入会できるインターナショナル会員(入会金1500円のみで年会費なし)は、同GC利用者にも利用勝手が増しそうだ。ちなみに、同ゴルフ場周辺でのチェーンホテルは宇都宮市と新白河市にあるが、最寄り駅とは離れているため、連動企画は動いていないようだ。
また、東横インでは日本ジュニアゴルフ協会の大会に特別協賛しており、来年度以降の開催コースに同GCを組み込むことなども検討するとしている。
ちなみに、同社は山梨県のゴルフ場を平成17年に東横インの冠を付けて17日間営業したこともあった。本格的なゴルフ場経営は初となる。