2019.05.31
2019/5/31 景気判断4月、2カ月振りに現状、先行共DI値50超え
内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の平成31年4月調査がこのほど公表され、現状判断、先行き判断ともDI値が2カ月振りに景気の分かれ目である50を上回っていたことがわかった。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は、6地域(3月6地域)の計9人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟3人(1人)、〝変わらない〟3人(5人)、〝やや悪くなっている〟3人(1人)、〝悪くなっている〟9人(1人)との結果になった。
独自にDI値を算出すると4月は50・0で、前月に比べ6・2ポイント(以下、P)上昇した。
4月は月末の連休と改元の祝賀ムードからゴルフ場来場者の増加に期待がかかり、「前年と比べ上昇している」(南関東地域、経営者)「1日当たりの平均組数は上がっている」(甲信越地区、経営者)、「4月に入り、予約の動きが良くなっている」(中国地域、営業担当)と状況を説明する地域があった。その一方で、「メンバーの入場者は堅調である一方、ビジターは伸び悩んでいる。改元の祝賀ムードは数字に表れていない」(南関東地域、従業員)、「今月(4月)は特に天候が悪いということもなかったが、入場者数は伸びなかった」(東海地域、支配人)とする地域もあり、好不調が分かれた。
一方、『先行き判断』は6地域(3月6地域)の計8人(8人)が回答。それによると〝良くなる〟1人(0人)、〝やや良くなる〟2人(1人)、〝変わらない〟4人(5人)、〝やや悪くなる〟1人(1人)、〝悪くなる〟1人(1人)だった。
この結果、先行きのDI値は59・4となり、前月の43・8から15・6ポイントものアップとなった。
予約状況が判断材料となるが、回答時点での予約数によって判断の良し悪しが分かれている。南関東地域の3人に関しては、予約状況ではなく〝消費税増税〟を判断理由に入れており、「増税前の駆け込み需要が増える」(経営者、良くなる)、「消費マインドの動向に影響を及ぼすイベントが続き、楽観視できない」(従業員、変わらない)、「将来への不安は尽きない」(従業員、やや悪くなる)と三者三様だった。
ちなみに、業種全般の4月のDI値(原数値)をみると、現状判断が前月比0・3Pプラスの47・0、先行き判断が前月比0・6Pプラスの48・5という結果だった。