2019.08.03
2019/8/3 景気判断6月、現状DI値大幅悪化、先行は一転良化
内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の令和元年6月調査が8日に公表された。同月は現状判断のDI値が標準となる50を大幅に下回る一方、先行判断DI値では標準よりも下だが前月よりも良い判断が多かった。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は、6地域(5月6地域)の計8人(8人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟0人(3人)、〝変わらない〟3人(2人)、〝やや悪くなっている〟4人(3人)、〝悪くなっている〟1人(0人)という結果になった。
独自にDI値を算出すると6月は31・3で、前月に比べ18・7ポイント(以下、P)も下落している。
6月は梅雨のシーズンだが、「梅雨に入って客足が鈍っているが、前年と変わらない」(甲信越地域、経営者、やや悪くなっている)、「天候によるキャンセル等はあるものの、空梅雨の今年は、前年を上回り順調に入場者が推移している」(九州地域、従業員、変わらない)など、梅雨が入場者動向に影響してはなさそうだった。ただ、「それほど天候が悪いというイメージはない。しかし入場者数は伸び悩んでいる」(東海地域、支配人、やや悪くなっている)、「6月の(入場者の)見込みは2664名で前年比マイナス336名である。累計でも前年比減少で、景気が良いとはいえない」(北関東地域、総務担当、やや悪くなっている)と、天候面よりも景気面によって入場者が伸び悩んでいると判断する地域もあった。いずれにしても、良い方向の説明をする地域は皆無だった。
一方、『先行き判断』は6地域(5月6地域)の計8人(9人)が回答。それによると〝良くなる〟0人(1人)、〝やや良くなる〟3人(0人)、〝変わらない〟2人(4人)、〝やや悪くなる〟2人(3人)、〝悪くなる〟1人(1人)となっている。
この結果、先行きのDI値は46・9となり、前月に比べ5・2P上昇した。
先行き判断の材料となる予約状況では、「8月の予約数は前年と比べ各ゴルフ場共順調。台風等の影響がなければ、2~3カ月先は今より良くなると思われる」(東海地域、支配人、やや良くなる)、「予定通りの予約状況で秋に向けて少しずつ上向く」(中国地域、営業担当、やや良くなる)と前向きな回答がみられた。
ちなみに、業種全般の6月のDI値(原数値)をみると、現状判断が前月比1・0Pマイナスの43・3、先行き判断が前月比0・1Pマイナスの46・3という結果だった。