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2019.12.11
2019/12/11 2018年度全国ゴルフ場非課税者、さらに比率が高まる

一般社団法人・日本ゴルフ場経営者協会(NGK)発表の2018年度ゴルフ場入場者状況を報じたが、その内のゴルフ場利用税の非課税者(18歳未満、70歳以上等)の状況について紹介する。

2018年度の延べ利用者数をゴルフ場利用税の課税者、非課税者に分けると、課税者数は6685万4657人(前年度比2・77%減)、非課税者数は1802万212人(同7・42%増)となった。
非課税者数は、2003年にゴルフ場利用税非課税が適用され、2004年度の非課税者数が前年度比27・7%増となって以降増加し続けている。2018年度は西日本豪雨や地震によってマイナスとなっているが、それにもかからわらず非課税者数だけは大きく伸びている現状だ。
都道府県別の非課税者数をみると、千葉県150万9604人(前年度比5・29%増)が最も多く、以下、兵庫県126万6469人(同6・05%増)、茨城県105万8926人(同8・40%増)、栃木県95万1822人(同9・40%増)、埼玉県93万1724人(同6・47%増)などと続き、ゴルフ場数に連動して人数が多い。逆に少ない順では島根県4万6960人(同17・19%増)をはじめ、以下、青森県4万9945人(同13・41%増)、鳥取県5万7327人(同11・55%増)、秋田県6万7684人(同12・97%増)などとなっている。増加率に関しては、人数の少ないところで高く、最も増加率が高かったのは富山県の26・29%増で、2けた増加は富山県を含め16県にのぼった。

一方、延べ利用者(8487万4869人)に占める非課税者(1802万212人)の割合(非課税者率)をみると、2018年度は21・23%で、前年度の19・61%に比べて1・62ポイント上昇している。

都道府県別でみると、神奈川県が30・88%(前年度29・89%)で30%到達一番乗りとなった。以下、東京都29・81%(同28・75%)、愛知県26・16%(同24・29%)、大阪府25・90%(同24・45%)、長野県25・38%(同23・60%)などとなり、大都市圏を中心に比率がますます高っている。逆に非課税者率の低い順は、青森県15・13%(同13・60%)、沖縄県16・28%(同14・84%)、岩手県16・68%(同14・75%)、北海道17・63%(同15・95%)、宮城県17・89%(同16・08%)などだった。

なおNGKでは、非課税者のうち18歳未満の利用者についてもまとめており、2009年度以降は2009年度31・1万人、2010年度32・9万人、2011年度33・8万人、2012年度34・6万人、2013年度34・3万人、2014年度33・0万人、2015年度32・9万人、2016年度30・9万人、2017年度29・3万人、2018年度27・3万人と推移している。多くのゴルフ場や業界団体が「ジュニア育成」を活動目標にしているが、その成果が2015年度をピークに逓減傾向にあるとして、NGKでは「原因の分析も必要」としている。

関連記事:2019/12/9 2018年度全国ゴルフ場利用者数、前年比0・77%の減少

※「ゴルフ特信」第6440号より一部抜粋

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