2020.01.04
2020/1/4 全国建設中ゴルフ場19カ所、動きなく廃止のみで減少
11月中旬段階で集計した全国建設中ゴルフ場は19カ所で昨年同期から4カ所減少、8年連続の減少となった。
建設中ゴルフ場(着工済みで工事中断中含む)の都道府県別内訳は、福島3カ所、北海道・千葉2カ所等となり、形式上は16道県で建設中ゴルフ場が分布している。東西に分けると、東日本は1カ所減の12カ所、西日本は3カ所減の7カ所となった。
この1年間では、東日本の建設中段階から千葉県のアナトリアゴルフコース(仮、18ホール計画、鴨川市)が昨年12月に事業廃止となった。亀田グループがシルバーマンションを含む複合開発を予定し平成8年に着手届を出していたが撤退を決め用地は売却し、事業主体の会社も休業届を出し休眠状態となっていた。また西日本でも同じく建設中段階から兵庫県の市島カントリー倶楽部(18ホール計画)、嘉陽カントリークラブ(同)、神戸カントリー倶楽部淡路シーサイドコース(同)が事業廃止等になっていることが判明した。
また認可未着工は全国20カ所(東7カ所、西13カ所)で、昨年同期と変わらず。都道府県別では和歌山県3カ所、北海道・福島県・茨城県・長崎県・鹿児島県2カ所などとなった。
現在建設中や認可未着工のゴルフ場計画は平成2年から12年までに開発許認可を取得しているが、長らく事業廃止となる以外に動きがなく、ここ数年は一部で太陽光発電(メガソーラー)に転用する計画も出て、事業廃止が増えていたが、ここにきてそれも少なくなりつつある。
一方、そうした中、ユニマットグループの沖縄・石垣島での仮称・石垣リゾート&コミュニティ計画(18ホール計画、石垣市新川及び石垣地区、開発面積119・7ヘクタール予定)が環境アセスメントを実施して手続き中で、同グループでは年度内に許認可を取得して建設工事に着手したい意向を示している。