2020.01.13
2020/1/13 10月動態統計、売上高2・1%減、利用者数1・8%減
経済産業省は先ごろ、「特定サービス産業動態統計」の令和元年10月の速報を発表した。
同月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)の利用者数は90万6745人で、前年同月比1・8%の減少。売上高も91億16百万円で前年同月比2・1%の減少となった。今年は比較的好調に推移していたが今回で利用者数は6カ月振り、売上高は4カ月振りの減少となった。
10月の内訳をみると、利用料金収入は平日で1・7%減、土・日祝日は0・4%減。曜日別での利用者数は、平日で会員4・7%減、非会員2・6%減、土・日祝日は会員1・5%減、非会員1・6%増となった。食堂・売店(直営)は1・9%減、キャディフィは6・2%減となっている。
10月の18ホール換算(営業ホール数は前年同期比0・3%増)は、利用者数2・1%減、売上高2・5%減。客単価(1人当たり利用額)は1万54円となり、前年同月に比べ40円、0・4%ダウンした。
今年は1~3月で売上高8・0%増、利用者数10・1%増、4~6月は売上高1・3%減、利用者数0・5%増と低調だったが、7~9月は昨年7月の西日本豪雨、猛暑、台風と荒れた時期だっただけに9月の大幅反動増もあって売上高9・0%増、利用者数9・1%増と戻してきた。1~10月を集計すると売上高3・59%増、利用者数4・79%増と好調だ。
今年10月は台風19号等の影響で東日本のゴルフ場では大幅に減少し、東北や関東では二桁減少となったが、動態統計の調査地域での比率が低いことから、影響が限定的となった。
ゴルフ練習場の10月動態調査は利用者数が土・日祝日に1・7%減少し、全体では4・3%の減少で、売上高も4・3%の減少となり、これで利用者数6カ月振り減少、売上高は5カ月振り減少となった。
他のサービス産業の今年10月売上高は、好調が続いていた遊園地・テーマパークが10・5%の大幅減で、屋内型もボウリング場5・5%減、パチンコホール7・8%減と減少が目立っている。