2020.02.07
2020/2/7 ゴルファーは会話を楽しむ、始めたい比率は若者が高い
ＣＣＣマーケティング㈱（北村和彦社長、東京都渋谷区）は、第１回『ゴルフに関するアンケート調査』を行い、～ゴルフ関心層のゴルフデビュー後押しには、サブスクリプションや初心者向けコースが鍵～として、昨年末にニュース配信した。
同社は、TSUTAYAやTポイント等を展開し、女子ゴルフトーナメントのスポンサーでもあるカルチュア・コンビニエンス・クラブ㈱の子会社。ゴルフ業界の今後を考えるべく、ゴルファーとノンゴルファーを独自調査し、ゴルフとの付き合い方やゴルフ場利用に関する需要を調査したという。
「レジャー白書２０１９」（公益財団法人・日本生産性本部余暇創研）を参考に年齢構成等を割付けし、T会員対象に昨年11月８日から12日にかけてWEBアンケートを実施。全国20～79歳の男女２０２４人（ゴルファー＝直近１年間にゴルフ場でゴルフをした人１００５人、ノンゴルファー＝１０１９人）から有効回答を得ている。
その結果、ゴルファーが最も多い層は男性60～70代（ゴルファー全体の41％）となった。そのうち66％が30年以上のゴルフキャリアを持つ大ベテランで、友人とのゴルフを楽しむ人は86％おり、83％の人がゴルフは健康のバロメーターと考える傾向があったとしている。次に多い層は、男性40～50代（30％）、男性20～30代（９％）の社会人層。仕事の付き合いでゴルフをする人が多い（男性40～50代は69％、男性20～30代は58％）との結果だった。
女性ゴルファー層は全体の20％となり、内訳は20～30代４％、40～50代７％、60～70代９％と、年代が上がるにつれて増え、多くは友人や夫、パートナーとのゴルフを楽しんでいることや、旅行やスポーツなど多様なアクティビティにも積極的と紹介している。
これら結果から、〝ゴルファーは性年代を問わず、ゴルフを「コミュニケーションの場」と捉え、会話を楽しみながらプレーできるスポーツと考えていることが分かりました〟とレポートしている。
一方、過去１年間にゴルフ場でゴルフをしていないノンゴルファーでは、過去にゴルフ経験があるのは29％で、未経験だがゴルフをしてみたいゴルフ関心層は17％、ゴルフ無関心層が54％となった。ゴルフ関心層のうち、男性20～30代が22％、女性20～30代が28％と若年層が50％を占め、、非常に多趣味でアクティブな世代と報告している。
一方、ゴルフを始めるにあたってハードルの１つ目は「お金がかかること」で、ゴルフ用品（85％）、ゴルフウエアや靴などのアパレル（81％）、プレーフィ（78％）と、いずれも高額と考えている。２つ目は「どのようなゴルフ用品をそろえたら良いか分からない（74％）」、「ゴルフを一緒にする人がいない（66％）」など。
続いて、ゴルファーとノンゴルファーが、それぞれどのようなゴルフ場を利用したいかを調査している。
その結果、ゴルファー全世代共通のニーズは「コストパフォーマンスが良い（94％）」で最も高いが、「プレー進行がスムーズである（94％）」、「芝のメンテナンスが行き届いている（93％）」も総計では多く、プレー自体をストレスなく楽しめることは非常に重要なポイントと分析。若年層で特徴的な点は「初心者向けのコース（男性20～30代が79％、女性20～30代が83％)」であること。一方の中高年層は「戦略的なコース」を希望する声が多く、コースレベルはゴルフキャリアの違いによって異なるという。
また、若年層は「温浴施設、ショッピングモール、遊園地などの総合レジャー施設が隣接している（男性20～30代が70％、女性20～30代が79％）」、「クラブ内の施設（エステ、温泉、マッサージなど）が充実している（男性20～30代が71％、女性20～30代が78％）」、「ハーフプレーがある（男性20～30代が71％、女性20～30代が74％）」などの回答も他年代より高かったという。
ノンゴルファーの全世代に共通するニーズは、「初心者向けのコースである（63％）」「ゴルフクラブを無料で借りることができる（62％）」など。また、ゴルフ関心層の多い20～30代では、男女ともに「ゴルフシューズのレンタル（男性20～30代が65％、女性20～30代が75％）」や「ゴルフウエアのレンタル（男性20～30代が62％、女性20～30代が67％）」などへのニーズが他年代よりも高い傾向にあった。そして〝今後、サブスクリプション（レンタル等）の活用は、ノンゴルファーのゴルフデビューを後押しするために有効な手段になるかもしれません〟とまとめている。
同社では、今後３カ月毎に調査を実施していく意向で、ビッグデータを活用したより実践的な指針として、ゴルフ業界の参考にもなりそうだ。
