2020.03.22
2020/3/22 景気判断1月、1年1カ月振りに現状判断DI値60超え
内閣府が行っている『景気ウォッチャー調査』の令和2年1月調査が10日に公表された。1月は、暖冬のため現状判断IDが大きく上昇した。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は5地域(12月6地域)計7人(9人)で、最高評価の〝良くなっている〟は2人(1人)、〝やや良くなっている〟1人(0人)、〝変わらない〟2人(4人)、〝やや悪くなっている〟2人(4人)、〝悪くなっている〟0人(0人)という結果だった。
独自にDI値を算出すると1月は60・7で、前年の44・4から16・3ポイント(以下、P)も上昇している。現状判断DI値が60を超えたのは、平成30年12月の67・9以来1年1カ月ぶりとなる。
1月は、前年よりも気温が高く、雪も降らない状況から、「気温が高いので客の動きも好調である」(南関東地域、経営者、良くなっている)、「比較的順調に推移している」(東海地域、支配人、良くなっている)、「暖冬により雪によるクローズがないため、来客数は順調に推移している」(中国地域、営業担当、変わらない)、冬季クローズ中とする北関東地域「3月7日の営業再開以降の予約状況は、前年並みに推移している」(総務担当、変わらない)と順調のようだ。
もっとも、暖冬ではあるが、昨年の台風19号で冠水被害を受け2カ月余りクローズした南関東地域のゴルフ場従業員や、天候が悪い上に日韓関係悪化による韓国ゴルファーが減少する九州地域のゴルフ場従業員では、いずれも〝やや悪くなっている〟と厳しい判断をしている。
一方、『先行き判断』は6地域(12月6地域)計7人(8人)が回答。それによると〝良くなる〟は1人(1人)、〝やや良くなる〟1人(0人)、〝変わらない〟2人(2人)、〝やや悪くなる〟4人(4人)、〝悪くなる〟0人(1人)。この結果、先行きのDI値は46・9で前月の37・5から9・4Pの上昇となった。
先行きDI値も暖冬要因で大きく改善されたが、個別の判断をみていくと、〝変わらない〟か〝やや悪くなる〟との判断で占めており、昨年末に中国で発生した新型コロナウイルスがゴルフ場に与える影響を懸念する声もあった。
ちなみに、業種全般の1月のDI値(原数値)は、現状判断が前月比0・1P下落の40・6、先行き判断が前月比1・6P下落の42・9という結果だった。