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2020.03.30
2020/3/30 練習場2019年動態統計、利用者数は2・3%増加 

経済産業省は「特定サービス産業動態統計」でゴルフ練習場(対象は経済産業局所在の8都道府県)の令和元年12月と2019年の速報を発表した。
12月は利用者数が147万7774人で前年同月比5・2%増、売上高は22億35百万円で前年同月比5・1%増となった。利用者数のうち土・日祝日の利用者数は56万6715人で土・日祝日が2日間減少したこともあり、前年同月比9・2%の減少だった。2019年は、これで利用者数が前年同月を上回ったのが9カ月目、売上高は8カ月目となっている。
また2019年の年間速報は、利用者数が1962万8637人で前年比2・3%増、売上高は293億75百万円で前年比2・1%増となった。利用者数のうち土・日祝日の利用者数は799万3365人で前年比3・6%の増加だった。

長期データによると、2010年(平成22年)から利用者数、売上高とも前年割れが続き、利用者数は2017年に0・6%増を挟んだが2018年は3・2%減と再び落ち込んでいたため2年振りの増加、売上高は9年連続減でとどまり10年振りの増加となった。
なお、稼働打席数は調査結果が残る2003年以降、17年連続の減少となり、2019年は0・2%減の1万4044打席となった。打席数当たり利用者数では2・5%増の1398人となり、ここのところ1年おきに増減を繰り返す改善方向となっている。
ゴルフ練習場もゴルフ場と同様、前年の豪雨や台風等の落ち込みによる反動で改善した部分は否定できないが、例えば昨年12月の対個人サービス業の売上高でみると、これまで好調だった遊園地・テーマパークが5・4%減で3カ月連続減、パチンコホールが0・1%減で6カ月連続減、ボウリング場が9・5%減で6カ月連続減となっており、長らく低迷してきたゴルフ場、ゴルフ練習場にとっては土・日祝日の暦配列での減少やインバウンドにも強い印象があり、高齢者ゴルファーの下支えと、渋野プロのシブ子フィーバーの好影響とも受け入れられそうだ。

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※「ゴルフ特信」第6477号より一部抜粋

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