2020.04.22
2020/4/22 関東3県の2019年入場者、台風禍も小幅な落込みに
首都圏10県のゴルフ場利用税に基づく2019年入場者状況を調べているが、そのうち、千葉、埼玉、神奈川の3県についてまとめる。
県別の延べ入場者状況は、神奈川県(52施設)が252万6862人(上半期125万252人、下半期127万6610人=以下同)で前年同期に比べ0・23%減(上半期4・71%増、下半期4・63%減=以下同)、埼玉県(83施設)が386万5627人(195万265人、191万5362人)で0・47%減(4・44%増、5・03%減)、千葉県(163施設)が758万1195人(380万7057人、377万4138人)で2・81%減(1・73%増、7・00%減)となっており、3県とも前年を下回った。
下半期の月別をみると、7月は長引く梅雨の影響もあり千葉県(1・35%減)と神奈川県(1・70%減)でマイナスだったが、埼玉県は6・06%増と増えた。
8月は埼玉県5・60%増、神奈川県3・61%増と好調だが、千葉県は30・32%の減少を記録している。千葉県の減少については、8月利用分を申告する9月に台風15号で県内に甚大な被害が発生し、ゴルフ場でもクローズを余儀なくされ、一部のゴルフ場で申告が遅れた影響がある。9月は、台風15号が千葉県に上陸したものの同県は8月利用分を繰り越した関係で20・07%の増加となり、神奈川県(12・37%増)、埼玉県(9・27%増)では千葉県のゴルフ場でプレーするはずだったゴルファーが流れてプラスになったものとみられる。
10月は台風19号及び台風21号が襲来し関東を中心に広範囲でクローズなどの被害が出て、埼玉県が24・41%減、神奈川県が21・32%減、千葉県が20・11%減と3県とも20%を超える落込みをみせた。10月以降は度重なる台風のダメージによるものか、11月(埼玉県13・48%減、神奈川県10・90%減、千葉県5・22%減)、12月(埼玉県5・53%減、千葉県4・68%減、神奈川県4・71%減)とマイナスを記録している。
2019年の関東地方は、秋に台風が縦断あるいは直撃し、千葉県や河川敷ゴルフ場ではかつてないほどのコース、ハウスへの被害や長期クローズに見舞われた。しかし、年間の入場者は、好調に推移した上半期までの貯金があり、小幅な減少にとどまることができた。