2020.07.17
2020/7/17 ゴルフ場保有ランク、MBKパートナーズが連続1位
今年4月1日段階でゴルフ場を保有する企業グループのランキング(国内既設ゴルフ場のホール数基準)を作成した。
同段階でのトップは、アジア系ファンドのMBKパートナーズ・グループで、アコーディア・ゴルフ(AG)の45コース、954ホール(以下Hと略)、アコーディア・ゴルフ・アセット合同会社(AGA)89コース、1888H、昨年3月にグループ入りしたネクスト・ゴルフ・マネジメント㈱(NX、元・オリックス・ゴルフ・マネジメント㈱)の39コース、792Hを加えて、173コース、3634Hでグループ保有トップとなった。NXが加わったことで昨年4月のランクではすでに1位の企業グループとなっており、この1年間でAGは岡崎CC(18H、愛知)をリソルグループから買収して1コース増、AGAがヴィレッジ東軽井沢GC(18H、群馬)をバンリューゴルフに売却して、MBKパートナーズ・グループとしてのゴルフ場保有数は差し引きゼロであった。
シンガポール証券取引所において上場するアコーディア・ゴルフ・トラスト(AGT)が昨年末、㈱アコーディア・ゴルフ(AG)からゴルフ場資産等の買収提案を受けていることを明らかにしていたが、その後の進展はなし。そもそもゴルフ場保有会社の株式のほぼ半数をAGが保有しており、資本関係に変更はない。
2位は、前年2位にランクダウンした平和・PGMグループ。この1年間で2コースの買収(現・御殿場東名GC、PGM富岡CCノースコース)、1コースの売却(レオマ高原GC)で合わせて1コース増加、ホール数では27ホール増加した。グループ全体では、140コース3078ホールとなっている。
ちなみに、保有ホール数でみるとトップのMBKパートナーズ・グループとは500ホール以上の差があるが、ゴルフ場運営会社としてはPGMが142コース、3141ホールで最多(MBKパートナーズ・グループはAG137コース、NXグループ39コース)である。
3位は西武グループが29コース、675Hで前年と同じランク。4位の市川ゴルフ興業グループは宇部72CC(4コース計72H、山口)を取得した一方で佐野クラシックCC(18H、栃木)の営業を終了したことから31コース、585Hと3コースの増加となったが、ランクに変わりがなかった。5位の東急グループはランクが同じながら東急不動産が吉川CC(18H、兵庫)をシャトレーゼグループに売却し1コース減で25コース、504Hとなった。
6位には太平洋C八千代C(旧・八千代CC、千葉)を取得し18コース351Hとなった太平洋クラブが1ランクアップ、7位には東急不動産から吉川CCを取得したシャトレーゼが17コース342Hで入り1ランクアップした。
その他では、前出のヴィレッジ東軽井沢GCと篠山GC(18H、兵庫)の計2コースを増やしたバンリューゴルフが11コース216Hで、前年の24位から16位にランクアップした。上位グループ同士の売買が今回も目立った。
上位20グループランク外となったのは安達建設グループ。札樽GC(18H、北海道)が3年近く前の会社分割で資本関係が離れていたが、中国系を含む代表者に変わるなど明確になったため、グループが7コース180Hに縮小した。
なお、保有・運営コースの一覧や動向は、ゴルフ特信資料集『2020年ゴルフ場企業グループ&系列』として7月に一季出版㈱から発行する予定。