2020.09.08
2020/9/8 アジアゴルフツーリズム商談会、来年4月に宮崎で開催
宮崎県は7月14日の県知事定例記者会見にて、「アジアゴルフツーリズムコンベンション」(AGTC2021)の開催決定を発表した。
河野俊嗣宮崎県知事は、「宮崎開催が決定したことを大変嬉しく思います。宮崎県は、多くの素晴らしいゴルフ場を有し、温暖な気候により一年中ゴルフができる恵まれた環境にあることから、毎年プロゴルフツアーも開催されています」などと会見した。
AGTCは、「国際ゴルフツアーオペレーター協会」(IAGTO、本部=イギリス・ロンドン)が年に1度開催するアジア地区のゴルフツアー商談会で、日本では宮崎での開催が初めて。2020年大会はマレーシアで開かれる予定だったが、新型コロナで中止となった。
またIAGTOのピーター・ウォルトンCEOからは、「2010年以降、日本で数多くの視察旅行やイベントを行ってきました。その経験から、日本には、ゴルフツアーオペレーターとその目の肥えたクライアントから、多大な関心が寄せられていることがわかりました。宮崎県は既に、素晴らしいゴルフデスティネーションとして日本国内では非常に有名です。そして今、宮崎県知事並びに関係各社の支援のおかげで、私たちは世界にこの素晴らしいデスティネーションを紹介することが出来ます」とのコメントも寄せている。
AGTC2021は、宮崎空港から約20分で太平洋を見下ろすフェニックス・シーガイア・リゾートのシーガイアコンベンションセンターで4月20日から22日まで3日間行われる予定。世界約40カ国からホテル、航空会社、ゴルフリゾートの関係者など約600名の参加が見込まれている。同リゾートに隣接してトム・ワトソンGコース(18ホール、宮崎市)やフェニックスCC(27ホール、同)があり、フェニックスCCでは1974年から「ダンロップフェニックストーナメント」が開催されており、国内外に知られている。
IAGTO主催の日本ゴルフツーリズムコンベンション(JGTC2018)の第1回は2018年10月に三重県で開かれ、商談会には海外からバイヤーなど52社59名、日本からゴルフ場などサプライヤー51社146名が参加した。その後交流が盛んになり、昨年12月には日本の団体主催でJGTM2019が滋賀県で開催されている。
新型コロナの感染拡大がまだ懸念されているところだが、オリンピック開催3カ月前の時期に大きな商談会が開かれることは、将来的にインバウンドを拡大させたいゴルフリゾートの関係者にとって大きな転機となりそうだ。
IAGTO日本代表の薬師寺輝氏は「AGTCは来年4月で9回目を迎え、日本で初めて開催できることになりました。2年前のJGTCの拡張版で規模が大きくなります。新型コロナは来年どういう状況になるのか予想が付きませんが、対策をしてゴルフツーリズムのリスタートとしたいところです」と話している。