2020.11.09
2020/11/9 景気ウォッチャー8月、現状、先行きともDIやや上昇
内閣府の『景気ウォッチャー調査』令和2年8月調査が、8日に公表された。
同調査結果によると、北海道から沖縄までの全12地域で『現状判断』(5段階評価)に回答したゴルフ場関係者は6地域(7月6地域)計8人(7人)で、最高評価の〝良くなっている〟は0人(0人)、〝やや良くなっている〟は5人(2人)、〝変わらない〟は0人(3人)、〝やや悪くなっている〟は0人(0人)、〝悪くなっている〟は3人(2人)という結果だった。独自にDIを算出すると8月は46・9となり、前月の42・9から4ポイント(以下、P)の上昇となっている。
8月は、「4~6月頃に比べて、来客数が増加傾向にある」(北関東地域、総務担当、やや良くなっている)、「今月は雨や台風の影響も少なく、暑いにもかかわらず、順調に入場者数は伸びている」(東海地域、支配人、やや良くなっている)、「今月はコンペが減少しているが、1組単位の予約が増加している」(中国地域、営業担当、やや良くなっている)、「天候が比較的良かったことも加わり、県内の来場者が順調に推移している」(九州地域、従業員、やや良くなっている)と、入場者の動向でみれば好調だったといえる。もっとも、新型コロナウイルスが一向に収束しない状況を不安視し、「新型コロナウイルスの重症化リスクが高い高齢層の来客数が落ち込んでいる。猛暑の影響も重なり、非常に厳しい経営環境に立ち至っている」(南関東地域、経理担当、悪くなっている)、「新型コロナウイルスによる経済の停滞で、悪くなっている」(甲信越地域、経営者、悪くなっている)と厳しく判断するウォッチャーが多かった。
一方、『先行き判断』は6地域(7月6地域)計7人(7人)が回答。それによると〝良くなる〟は0人(0人)、〝やや良くなる〟は3人(1人)、〝変わらない〟は1人(3人)、〝やや悪くなる〟は2人(0人)、〝悪くなる〟は2人(3人)。この結果、先行きのDIは40・6で前月の32・1から8・5Pの上昇となった。
先行きDIは上昇しているものの、各地域のウォッチャーの判断理由をみると、「近隣で新型コロナウイルスの感染者数が増加し、予約が減少、既に予約している客のキャンセルも増加している」(中国地域、営業担当、やや悪くなる)、「秋になりすごしやすくなると、若干良くなると予想するが、新型コロナウイルスとインフルエンザの流行次第で悪くなる可能性もある」(九州地域、従業員、やや良くなる)、「新型コロナウイルス感染拡大に終止符はまだまだ見込めず、身の回りの景気は更に悪くなる」(南関東地域、従業員、悪くなる)などと厳しい意見が多かった。
なお、業種全般の8月のDI(原数値)は、現状判断が43・3で前月比2Pの上昇、先行き判断が41・0で前月比5・6Pの上昇という結果だった。