2020.11.15
2020/11/15 NGK調べの今年4~6月入場者、前年比約26%の減少
一般社団法人・日本ゴルフ場経営者協会(NGK、手塚寛理事長、東京都千代田区)は、ゴルフ場利用税に基づく今年4~6月(利用税の納付状況から実際は2019年3~5月実績)の全国ゴルフ場の入場者数(速報値)を調査し、このほど明らかにした。
それによると、今年4~6月の延べ入場者数は2232コース、1719万3885人となり、2019年同期の2256コース、2335万6339人に比べ、24コースの減少、616万2454人の減少、26・38%の減少となった。
同期間は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令や、ゴルフ場の休業、さらに県を越える移動自粛があり、客足に大きく響いている。
都道府県別の状況では、47都道府県すべてで2桁減少を記録しており、減少率の高い順にみると茨城県が前年比47・56%とほぼ半減し、東京都も43・47%減と大きく落ち込んだ。40%を超える減少は2都県で、以下、30%台の減少が埼玉、神奈川、長野、群馬、千葉、栃木、山梨の7県、20%台の減少が静岡県を含む19道府県、10%台の減少が19県だった。
30~40%の減少は、休業したゴルフ場が多かった首都圏及びその周辺に集中している。逆に10%の落込みだったのは東北・四国地方、九州南部地方で、前年実績は下回ったものの、都市部ほど新型コロナの影響は大きくなかったとみられる。
延べ入場者のうちゴルフ場利用税の非課税者(18歳未満、70歳以上)については、今年4~6月が384万360人で、前年同期の536万4461人に比べ152万4101人、28・41%も減少している。都道府県別では、伸び率が茨城県の51・19%減をはじめ、以下、東京都43・90%減、埼玉県42・17%減、神奈川県40・58%減、千葉県39・97%減、群馬県35・83%減、山梨県32・38%減、栃木県31・77%減、滋賀県30・15%減などと続き、延べ入場者と同様に全都道府県で減少した。
また、全国の延べ入場者に占める非課税者の割合(非課税者率)は22・34%で、前年同期の22・97%から0・63ポイント(以下、P)下落した。都道府県別では、神奈川県が32・72%と全国で最も非課税者率が高いが、前年同期に比べ0・25P下落している。前年同期に比べ下落は、神奈川県を含め29都道府県にのぼり、都市部で目立った。
非課税者は団塊世代が70歳以上となり右肩上がりが続き、ゴルフ場入場者を下支えているが、首都圏を中心に大きく減少している状況をみると、新型コロナウイルスによるゴルフ場の休業やプレー控えが大きく影響したといえるだろう。