一季出版株式会社

2021.01.19
2021/1/19 9月動態統計、利用者数6・5%減、売上高13・9%減

今年9月の「特定サービス産業動態統計」速報が経済産業省から発表された。
9月のゴルフ場(経済産業局所在の8都道府県のゴルフ場)利用者数は87万6650人で前年同月と比べて6・5%の減少、売上高は79億79百万円で前年同月比13・9%の減少となり、利用者数、売上高とも2カ月振りの減少となった。
利用者数、売上高は新型コロナウイルス拡大の影響により、全国に緊急事態宣言が発令された4月は37・7%減、49・1%減、5月も30・8%減、46・0%減、6月は19・6%減、34・1%減、7月は9・2%減、19・6%減と続き、8月は利用者数10・0%増、売上高は横這いの0・0%まで回復していた。しかし、9月は各地区の入場者状況で減少が予想されてはいたが、8月に大幅に増えた反動や、前年9月の消費税増税で駆け込み需要があった反動、GoToトラベル本格化で旅行等に流れた影響、コロナ感染拡大、天候要因もあるのか、売上高は予想以上の2桁の減少となった。売上高を四半期毎でみると1~3月3・2%減、4~6月57・3%減、7~9月11・5%減で、1~9月累計では22・1%減。利用者数も1~9月累計が12・5%減となり、年間プラスは難しい情勢だ。

9月の内訳は、利用料金収入が平日で13・7%減、土・日祝日で11・0%減となった。その他売上高では食堂・売店(直営)が20・9%減、キャディフィ13・5%減と再びコロナ拡大期に採用されていたスループレーやセルフ営業が増えたとみられる結果となった。
利用者数は平日で会員1・7%増、非会員10・3%減、土・日祝日で会員3・8%増、非会員9・8%減となり、主に非会員が非アクティブ化し、押し下げた結果となった。

9月の18ホール換算は、前年同月と営業ホール数が0・4%減少し、利用者数6・1%減、売上高13・6%減。客単価(1人当たり利用額)は9102円となり、前年同月比は8・0%減少した。1日当たりの利用者数は116・8人で前年同月比6・4%減となった。
また、9月のゴルフ練習場は、売上高が前年同月比1・6%増、利用者数は土・日祝日で4・3%減少も、トータルでは6・2%増となり、これで売上高・利用者数とも3カ月連続の増加と好調が続いている。売上高の四半期毎で見てもマイナスだったのは4~6月の22・3%減で1~3月3・6%増、7~9月5・9%増と堅調。1~9月では5・0%減、利用者数は0・9%減と年間プラスが見えるまで回復している。
9月の対個人サービス業売上高は、結婚式場69・2%減、遊園地・テーマパーク58・9%減、パチンコホール22・4%減となっており、調査10業種の対個人サービスでプラスはゴルフ練習場だけだった。

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※「ゴルフ特信」第6584号より一部抜粋

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