2021.01.31
2021/1/31 2019年度全国ゴルフ場利用者、前年比1・29%の増加に
一般社団法人・日本ゴルフ場経営者協会(NGK、東京都千代田区)は、ゴルフ場利用税に基づく2019年度(2019年4月~2020年3月=利用税の徴税データにより集計しているため、ゴルフ場利用者数としては2019年3月~2020年2月の実績)の全国ゴルフ場利用者状況を調査し、このほど発表した。
発表によると、全国47都道府県のゴルフ場数は、2227ゴルフ場(都道府県にまたがるゴルフ場は18あるため、実稼働のゴルフ場は2209ゴルフ場)となり、前年同期に比べ21ゴルフ場減少した。これで10年連続の減少となった。
ゴルフ場数はバブルからバブル崩壊後10年程度まで増加し続けていたが、2003年度に初めてゴルフ場が前年度よりも減り、11年度には13ゴルフ場減少と2桁減を記録、14年度から17年度にかけて東日本大震災の影響やメガソーラーへの転用などによって14年度50ゴルフ場減、15年度19ゴルフ場減、16年度35ゴルフ場減、17年度25ゴルフ場減と激減。この10年間で累計218ゴルフ場が減少したことになる。
利用者数についてみると、全国47都道府県の2019年度は8596万9498人を数え、前年同期の8487万4869人に比べ109万4629人、率にして1・29%の増加となった。16年度2・25%減、17年度0・28%減、18年度0・78%減と3年連続で前年度を下回ってきたが、19年度は4年振りにプラスに転じるとともに、人数では16年度(8578万333人)レベルにまで回復している。
都道府県別の状況では、増加が32道府県、減少が15都県となり、増加の比率が高かった。前年度に比べ増加したのは、福井県(13ゴルフ場、前年度と同)の前年度比11・71%増をはじめ、以下、広島県(48ゴルフ場、前年度と同)9・27%増、富山県(15ゴルフ場、前年度と同)8・78%増、石川県(25ゴルフ場、前年度と同)7・23%増、京都府(32ゴルフ場、前年度と同)6・54%増、島根県(8ゴルフ場、前年度と同)5・44%増、兵庫県(161ゴルフ場、前年度比2ゴルフ場減)5・04%増などと続いている。大きく増加した県では、前年度に西日本豪雨や台風などの自然災害で大きく減少しており、その反動による回復としている。
一方、前年度に比べ減少したところをみると、福島県(38ゴルフ場、前年度比4ゴルフ場減)7・11%減、群馬県(71ゴルフ場、前年度比3ゴルフ場減)4・54%減、長野県(71ゴルフ場、前年度と同)2・95%減、埼玉県(83ゴルフ場、前年度比2ゴルフ場減)2・21%減などだった。大きく減少した地域では、台風15号、19号及び21号による被害がマイナス要因となっている。
エリア別では新潟・北陸(6・78%増)、中国(5・51%増)、関西(4・57%増)が、前年度の反動増で好調だった一方、東北(1・56%減)、関東(1・31%減)では1%台の減少となっている。
なお、2019年度のゴルフ場利用税総額は430億95百万円で、前年同期に比べ2億14百万円、0・49%の減少となった。微減ではあるが、1997年度以降減少記録を更新し続けている。