一季出版株式会社

2021.02.12
2021/2/12 6~9月の運動・スポーツ、施設利用率が若干高まる

公益財団法人・笹川スポーツ財団は、「新型コロナウイルスによる運動・スポーツへの影響に関する全国調査(2020年10月調査)報告書」をまとめ、発表した。
今年6~9月の種目別運動・スポーツ実施状況について6月調査(2~5月の実施状況)と比べ、「運動・スポーツを行っていない」非実施者の割合は2~5月の49・9%から、6~9月55・2%と増加したという。「ウォーキング」23・1%(前回27・1%)、「散歩」12・2%(18・4%)など自宅や自宅周辺で行える実施率が減少する一方で、「ゴルフ(コース)」は6位3・5%(7位3・0%)や「ゴルフ(練習場)」8位3・2%(8位2・7%)、「水泳」10位2・2%(13位タイ1・5%)と施設を利用して行う種目の実施率は微増しているという。新型コロナウイルスの影響で休業していた施設が6月以降、徐々に再開したため、これらの種目の実施率が増加したと推察されるとしている。

ゴルフ関係はコロナ禍で上位にあり、男性では「ゴルフ(コース)」は5位5・8%(6位5・1%)、「ゴルフ(練習場)」は6位5・3%(8位4・4%)と2~5月も比較的上位で実施率を高めている。
 年代別では30歳代が6~9月で「ゴルフ(コース)」と「ゴルフ(練習場)」が2・7%で6位タイに浮上、2~5月の10位(釣り1・8%)以下だったことから急浮上した。50歳代、60歳代、70歳代もそれぞれ「ゴルフ(コース)」と「ゴルフ(練習場)」とも実施率が上昇、6~9月の年代別で高かったのは「ゴルフ(コース)」で70歳代7・2%、「ゴルフ(練習場)」も70歳代5・1%だった。逆に40歳代は2~5月にコースが2・9%あったが、6~9月は2・3%未満と下落した。

なお、スポーツ観戦再開に向けてイベント主催者に期待する施策はアルコール消毒の設置やスタッフのマスク着用、室内の換気がトップだが、人と人との間隔を高めるための入場者数の制限や誘導、大きな声での会話や応援などの注意喚起を求める意見が前回より目立って増えたという。3密に気を付けるなど運動・スポーツを実施する際に気を付けている意識調査の結果も発表している。

ちなみに、6~9月の実施率とそのうちの新規実施率は「ゴルフ(コース)」が3・5%、「ゴルフ(練習場)」が3・2%のうち、ともに0・3%だった。新規で高いのはウォーキング、筋力トレーニングの順だった。2~9月に実施なくなくなった、できなくなった比率は「ゴルフ(コース)」が2・0%、「ゴルフ(練習場)」が1・2%、6~9月で再開した比率は「ゴルフ(コース)」が5・4%、「ゴルフ(練習場)」が2・9%だった。
同調査でもゴルフ関係はコロナ禍で選んで再開されていることがわかる。

関連記事:2020/5/12 ゴルフをする理由は、運動、スポーツ自体が好きだから

※「ゴルフ特信」第6597号より一部抜粋

過去のお知らせ一覧はこちら